秋+冬学期Course Shopping #1
わくわくする1日の始まりです。
コースショッピングとは?
HGSEの卒業に必要なのは9ヶ月で8クラス(32単位)。TIEの場合はそのうち5クラスがTIE教授が担当するものであることが必要(とはいえ、該当する選択肢は20近くある上にインターンも1クラスとしてカウントする、という選択肢の多さ)残りの時間をどう使うかは全て自分次第。
13ものプログラムが存在するHGSEが提供する全クラスの中から選ぶのもよし。ハーバード内の別のスクール(ビジネススクール、ケネディスクール、デザインスクール、ロースクール、Arts&Scienceスクール、など)から選ぶもよし。ご近所のMITから選ぶのもよし。
今でもまだハーバード内の各スクールはそれぞれのシステムやウェブサイトが存在していて色々と手続き上不便なことはあるけれどもAcademic Calendarを統一したことが今の学長の功績なのだとか。つまりスケジュールが各スクールで一致するので単位互換をサポートする仕組みは整えられたということ。
膨大な量のクラス候補から自分の興味のみならず、今の自分と卒業後のありたい姿のギャップを意識して戦略的に選び自分の1年を自分で組み立てることが求められる。時間は有限、しかも一つ一つのクラスも重いのでたくさん取ればいいということではい・・・・。
HGSEは2日間Course Shoppingといって学生の選択プロセスをサポートするための各教授本人による40分ミニレクチャーが各クラスで実施される。出来る限り機会を多く提供するために同じ内容を教授は2度も別枠でしてくれる。2つのクラス間で時間が重なっていたとしてもどちらかで話を直接聞けるようにするため。とても有り難い制度だと思う。
渡米前には「こんなクラスがとりたいな」と興味本位のみで選んでいた私もオリエンの話を受け、選択する際の基準をやや修正した。もちろん新しいことへの探求も忘れずに、ただちゃんとストーリーとして自分の興味、方向性をサポートしてくれるかどうか、をより意識することにした。
コースショッピング初日
今日は4クラス分に参加し、今休憩。このあと1クラス。取る可能性の出て来たクラスは2つ。1つは決定★
ちなみに前年同じクラスを受講した卒業生の提出したアンケート&生声は全てウェブ上で公開。クラスにそれぞれ10ページ以上のCourse Evaluation。こんなに情報がオープンになれば、それは教授陣は真剣だ、と納得。Course Evaluationやオンラインにあるシラバスを参考にした上で実際に自分の目と耳で判断するためにShopping参加。
The History of American Higher Education (Reuben教授)
取らない事に
Transforming Education through Emerging Technology (Dede教授)
教授は私のアドバイザー。Dede教授の一言一言に魅せられた。自分の考えていたEducation Technologyに対する考えが大きく変わりそうで楽しみ♩
とても面白そうで取ること決定
インターネットが色々なものを変えているという具体例を見せるために
KPCBのInternet Trend 2012の調査レポートの一部をスライドで紹介した上で教育に関するKPCBの記載を見せて「This is simply silly (馬鹿げている)」と。Dede教授曰く、教育がこの大きな時代の流れにおいて最も遅れていると。''Transformation''が必要とされていると。(そして世の中の多くの認識は今は間違ったものが多いとのこと)
また時代の流れの象徴としてGuardian誌の作成した動画を紹介「3匹の子豚」動画のパロディで面白い!!必見。さすがGuardian。
Leadership, Entrepreneurship and Learning (Higgins教授)
HBSで教鞭を取っていて、HGSEに転身をした大人気の女性教授
ケーススタディーを使ったHBS的な授業
自分の前職で見ていた内容だから取るのはどうしようかな、と迷っていたけど彼女のファシリテーションとクラスのダイナミックスに惹かれ、抽選(人気すぎて毎年抽選が行われるクラス)に応募することに
DataWise: Using Data to Improve Teaching and Learning (Boudett教授)
取らない事に
見学した最後のクラス。HBSの授業と15分かぶるため悩ましい。現在Blatt教授に調整可能か相談中。
Growing Up in a Media World (Blatt教授)
数日前のTIEリセプションのブログに登場した私の大好きなBlatt教授
ディズニーのFinding Nemoの2分間の映画宣伝用動画を使いながらクラスの内容、構成、目的を説明
今まで自分がShopしたクラスとは異なり子供の発達過程に興味+経験を持っている人達が多く参加していたように感じる
「アフリカの原住民の家庭に生まれた子」「ギリシャのソクラテスの時代に生まれた子」「新大陸に上陸したばかりの家庭に生まれた子」彼らが彼らをとりまく世界についてどう学んでいただろうか・・そんなことに思いを馳せ、意見交換をしながらクラスは進む
時代と場所を超えて共通点が多いと思われる子供達の学び方。
そんな何千年も根本的に変化がなかったことに大きな変化を起こしているのがたった50年前に登場した「メディア」なのだという。(電子的なものを指す)
メディアの存在が子供の発達やコミュニティの形成にどう影響を与えているのか。どのようなことが今の子供達を形作るのか。世の中にはメディアの登場に関して「警告」的なメッセージを発する学者が多いようだけれどもBlatt教授は前向きな可能性を含めバランスを意識したアプローチを心がけているとのこと。
午後は1クラス''Shop''した後にiLabに行ってきます。
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