春学期Course Shopping Day #1
9クラス・・・・・
さすがに40分x9クラスのCourse Shopping初日は長かった・・(しかもそのあと2時間Informal Learning for Childrenのグループ課題のミーティング)(事前準備時のブログは こちら)
とはいえ、色々な教授が自分のクラスについて熱く語ってくれる機会はとても贅沢だし、各教授がどの分野を極めているのか、どのようにクラスを設計しているか、どのような読み物を課題として推薦しているのか、色々な発見もありました。教育学って深い・・(というか進化しているのだな)と今更ながら。
秋学期と同様昨年受講した生徒による超詳細なCourse Evaluationを眺めた上でCourse Shoppingに参加。先端分野での研究、または実務での活躍に加えて毎年毎年学生のフィードバックを受け授業をバージョンアップし続ける教授ってすごいなぁと改めて思いました。
■備忘メモ(若干マニアック)■
① Emotion in Development and Learning: Usable Knowledge, Variability and Context
教授:CAST (Center for Applied Special Technology)で
Director of Researchを務めている Gabrielle Rappolt-Schlichtmann先生
ポイント:「つかえる」知識の習得
学びの場における子供のEmotionの理解
「Co-regulation of emotion&cognition」
クラスの85%が自分で創り上げるプロジェクト
ゲストスピーカーのケース事例の分析を含んだ
クラス全体ディスカッションなど
② Designing for Learning by Creating(履修する可能性 高)
今年から始まるクラス☆
教授: MITのLifelong Kindergartenの Scratchのプロジェクトを
通じて Mitch Resnick教授とずっと働いていた Karen Brennan先生。
秋学期の 私のScratchインターンのSupervisorで最高に素敵な人。
ポイント:読書課題が多いクラスになりそう
"All about constructionism...as a way of learning"
"Knowledge is actively constructed by the mind of learner"
かなり豪華なスピーカーのラインアップ(以下)
■ Eric Rosenbaum from MaKey MaKey
■ Alfie Kohn 「Punished by Rewards」の著書
※Karen曰くこの本は「絶対に読むべきらしい」
■ MMMaven ProjectというDJクラスの主催団体の人達
■ Colin Raney ( IDEOのボストンオフィスのディレクター)
授業はexperiment with making thingsや
developing self-directed project、など・・・
Scratchを使ったり、 Ravelryで'creative critique'(なんのことやら
今は分からず)をしたりするとのこと
将来のために「取るべき」クラスというよりはKarenの HGSEでの初クラス、
Resnick教授のエッセンスを織り込んだクラス、ということで
むしろ「取りたい」クラスの候補。明日の Joe Blatt教授のクラスと
難しい選択となりそう。。
③ Applying Cognitive Science to Learning and Teaching
教授: Tina Grotzer先生、HGSEで20年以上、 Project Zeroの
プロジェクトの一つを担当、DisneyやMicrosoft、PBS(TV局)と
関わり深い
ポイント:K-12の子供達向けの授業のカリキュラム、
テクノロジー、PD(Professional Development)
TVプログラムの設計にどう認知科学を応用させるか
特にフォーカスされるトピックはtransfer、metacognition、
analogy、expert-novice shift、tutoring、assessment
situated vs generic cognition
④ Universal Design for Learning(UDL ): Meeting the Challenge of Individual Differences
教授: David Rose先生、UDLがここまで注目される前からずっと専門に
していた第一人者。もともと高校教師→中学教師→小学校1年担当
→Head Startに関わる→Neuroscience/Neuro Anatomyの
分野へ(前述のCASTの創設に関わった人でもある)
ポイント:私はUDLにあまり興味がわかなかったので参考程度に
Shoppingしてみたけど、昨年は90人もの人が履修したという
この授業。30年教えていた教授は「Lecture is no longer the strongest pedagogy」ということで今年から更に
教え方をバージョンアップするとのこと。
よりmentoringやapprenticeshipのモデルが導入されるらしい。
グループプロジェクト
そして新しい提案やデザインのimplementationの部分にも
力を入れるのがこのクラスのグループプロジェクトの特徴
⑤ Perspectives on Learning(履修する可能性 高)
今年から始まるクラス☆
教授:Carrie James先生とShari Tishman先生
二人ともProject Zero内のキーパーソン
ポイント:47年間続いているProject Zero( 6〜15プロジェクトが常に 走っている。
秋学期に私が参加したLILAもその一つ)
Project Zeroの考え方のエッセンスを凝縮したもの↓
■Intelligence as multiple, learnable
■Understanding: as doing, thinking, inquiry action, perspective
■Thinking: as visible, dispositional, cultural
■Learning as a consequence of thinking: visible, active, social, lifelong
■Knowledge as evolving, relevant, active, disciplinary and interdisciplinary
正直このクラスは「面白そう」「HGSEならでは」という要素が強く、
自分の中でも具体的にこのクラスを履修することで何が得られるのか、
分かっていない。ただPZで取り組まれている様々な取り組みは
これからの時代にとても有益なものだろう、ということだけはなんとなく
感じられる。・・という漠然とした理由だけど取ってみようと思う。
(まだブログにアップデートできていないけれども最近直接レクチャーを
聞く機会のあったHoward Gardner教授もPZに深く関わっている人の一人)
⑥ Young Children and Their Contexts:(履修する可能性高)
An Interdisciplinary Investigation of the Origins and Implications of Risk in Early Childhood
今年から始まるクラス☆これは春学期の半分の期間のみのクラス
教授: Monica Stumpff Yudron先生
ポイント:子供をとりまく様々な環境要素が「risk」「resilience」
「protection」の原因となり得るという見方のもとそれらに
関する考え方、分析の仕方を学ぶもの
Holistic understanding, synthesized comprehensive understanding
参考(今はさっぱり分からない以下のフレームワーク達、笑):
①Social Ecological Systems Model
②Biopsychosocial Ecological System
③Biodevelopmental Framework
⑦ Educational Outcomes in Cross-National and Cross-Cultural Perspectives
時間があったら取りたかったけど優先順位的に断念したクラス
教授: Paul Harris先生
ポイント:以下のテーマについて毎回読み物とディスカッションがあり
・Natural pupils?(動物と人間の違い)
・Comparing monolingual and bilingual children
・Learning to read(読書がどれだけ大切か)
・Videogames and technology and their impact
・International comparisons: the case of mathematics
(アメリカの比較対象として中国/日本が選ばれている)
・Religion and education
・Teacher quality
・College and its effects on thinking(大学の影響)
・The acquisition of human capital
・Effects on the next generation
⑧ Theories and Methods of Child/Adolescent Cognitive and Psychological Assessment (履修する可能性 高 )
まったくの自分の専門外だけど昨年のレビューも非常に高く、
自分にとっても必要なのではと思ったもの
教授: Holly Lem先生。もともと文学学者、美術史や歴史学の専門家。
ポイント:HGSEの中の「Prevention Science & Practice」の専門に
該当するクラスのようです。ようは問題を抱えた子供達を
どう「診断」「評価」するか、について考えるクラス。
①Cognitive assessment(IQテスト以上に対象となっている子供の思考力を総合的に捉える方法)
②Personality assessment
③Neuropsych assessment(attentionやmemoryについて
特にmemoryに関してはverbalのみならずvisual memoryについても重視)
データや「スコア」の重要性に偏りすぎてないか?
'how do we make sense of those data?"
"how to tell who the person really is?"について考えるクラス
そしてむしろどのような方法が対象となっている子供の、
一人の人間としての全体像を浮き彫りにするのに適しているかを
実践を通じて考えるクラス
一人一人の子供は違う、その子供を取り巻く環境を理解した上で
子供について判断すべき
「we need to see the child differently, respond to them differently
that would enable us to provide help to them in a more effective way」と語っていたことが印象的
⑨ Partnering: Leadership Skills for a Networked World
以前だったらもっと興味があったかもしれないこのクラス。
確かに興味がないわけではなかったけど優先順位的には低く、履修はしないことに。
教授: Lee Teitel先生
ポイント:今の世の中の様々な組織に見られる矛盾2つ
①企業はより一層interdependentなのに、企業や組織の人材は未だに
being trained to lead within the same organizationであるという点
②世界はより平らに、connectedとなっているのに、リーダーに
教えているスキルはsiloed、hierachical organizationを意識したものとなっている
→interdependent relationships
organizational adaptation
networked environmentがトレンドとなっているこの世界では
自身が属する組織を超えた世界との協業を模索し、リードする力が
必要、というリーダーシップのクラス
明日はDay2・・・
さすがに40分x9クラスのCourse Shopping初日は長かった・・(しかもそのあと2時間Informal Learning for Childrenのグループ課題のミーティング)(事前準備時のブログは こちら)
とはいえ、色々な教授が自分のクラスについて熱く語ってくれる機会はとても贅沢だし、各教授がどの分野を極めているのか、どのようにクラスを設計しているか、どのような読み物を課題として推薦しているのか、色々な発見もありました。教育学って深い・・(というか進化しているのだな)と今更ながら。
秋学期と同様昨年受講した生徒による超詳細なCourse Evaluationを眺めた上でCourse Shoppingに参加。先端分野での研究、または実務での活躍に加えて毎年毎年学生のフィードバックを受け授業をバージョンアップし続ける教授ってすごいなぁと改めて思いました。
■備忘メモ(若干マニアック)■
① Emotion in Development and Learning: Usable Knowledge, Variability and Context
教授:CAST (Center for Applied Special Technology)で
Director of Researchを務めている Gabrielle Rappolt-Schlichtmann先生
ポイント:「つかえる」知識の習得
学びの場における子供のEmotionの理解
「Co-regulation of emotion&cognition」
クラスの85%が自分で創り上げるプロジェクト
ゲストスピーカーのケース事例の分析を含んだ
クラス全体ディスカッションなど
② Designing for Learning by Creating(履修する可能性 高)
今年から始まるクラス☆
教授: MITのLifelong Kindergartenの Scratchのプロジェクトを
通じて Mitch Resnick教授とずっと働いていた Karen Brennan先生。
秋学期の 私のScratchインターンのSupervisorで最高に素敵な人。
ポイント:読書課題が多いクラスになりそう
"All about constructionism...as a way of learning"
"Knowledge is actively constructed by the mind of learner"
かなり豪華なスピーカーのラインアップ(以下)
■ Eric Rosenbaum from MaKey MaKey
■ Alfie Kohn 「Punished by Rewards」の著書
※Karen曰くこの本は「絶対に読むべきらしい」
■ MMMaven ProjectというDJクラスの主催団体の人達
■ Colin Raney ( IDEOのボストンオフィスのディレクター)
授業はexperiment with making thingsや
developing self-directed project、など・・・
Scratchを使ったり、 Ravelryで'creative critique'(なんのことやら
今は分からず)をしたりするとのこと
将来のために「取るべき」クラスというよりはKarenの HGSEでの初クラス、
Resnick教授のエッセンスを織り込んだクラス、ということで
むしろ「取りたい」クラスの候補。明日の Joe Blatt教授のクラスと
難しい選択となりそう。。
③ Applying Cognitive Science to Learning and Teaching
教授: Tina Grotzer先生、HGSEで20年以上、 Project Zeroの
プロジェクトの一つを担当、DisneyやMicrosoft、PBS(TV局)と
関わり深い
ポイント:K-12の子供達向けの授業のカリキュラム、
テクノロジー、PD(Professional Development)
TVプログラムの設計にどう認知科学を応用させるか
特にフォーカスされるトピックはtransfer、metacognition、
analogy、expert-novice shift、tutoring、assessment
situated vs generic cognition
④ Universal Design for Learning(UDL ): Meeting the Challenge of Individual Differences
教授: David Rose先生、UDLがここまで注目される前からずっと専門に
していた第一人者。もともと高校教師→中学教師→小学校1年担当
→Head Startに関わる→Neuroscience/Neuro Anatomyの
分野へ(前述のCASTの創設に関わった人でもある)
ポイント:私はUDLにあまり興味がわかなかったので参考程度に
Shoppingしてみたけど、昨年は90人もの人が履修したという
この授業。30年教えていた教授は「Lecture is no longer the strongest pedagogy」ということで今年から更に
教え方をバージョンアップするとのこと。
よりmentoringやapprenticeshipのモデルが導入されるらしい。
グループプロジェクト
そして新しい提案やデザインのimplementationの部分にも
力を入れるのがこのクラスのグループプロジェクトの特徴
⑤ Perspectives on Learning(履修する可能性 高)
今年から始まるクラス☆
教授:Carrie James先生とShari Tishman先生
二人ともProject Zero内のキーパーソン
ポイント:47年間続いているProject Zero( 6〜15プロジェクトが常に 走っている。
秋学期に私が参加したLILAもその一つ)
Project Zeroの考え方のエッセンスを凝縮したもの↓
■Intelligence as multiple, learnable
■Understanding: as doing, thinking, inquiry action, perspective
■Thinking: as visible, dispositional, cultural
■Learning as a consequence of thinking: visible, active, social, lifelong
■Knowledge as evolving, relevant, active, disciplinary and interdisciplinary
正直このクラスは「面白そう」「HGSEならでは」という要素が強く、
自分の中でも具体的にこのクラスを履修することで何が得られるのか、
分かっていない。ただPZで取り組まれている様々な取り組みは
これからの時代にとても有益なものだろう、ということだけはなんとなく
感じられる。・・という漠然とした理由だけど取ってみようと思う。
(まだブログにアップデートできていないけれども最近直接レクチャーを
聞く機会のあったHoward Gardner教授もPZに深く関わっている人の一人)
⑥ Young Children and Their Contexts:(履修する可能性高)
An Interdisciplinary Investigation of the Origins and Implications of Risk in Early Childhood
今年から始まるクラス☆これは春学期の半分の期間のみのクラス
教授: Monica Stumpff Yudron先生
ポイント:子供をとりまく様々な環境要素が「risk」「resilience」
「protection」の原因となり得るという見方のもとそれらに
関する考え方、分析の仕方を学ぶもの
Holistic understanding, synthesized comprehensive understanding
参考(今はさっぱり分からない以下のフレームワーク達、笑):
①Social Ecological Systems Model
②Biopsychosocial Ecological System
③Biodevelopmental Framework
⑦ Educational Outcomes in Cross-National and Cross-Cultural Perspectives
時間があったら取りたかったけど優先順位的に断念したクラス
教授: Paul Harris先生
ポイント:以下のテーマについて毎回読み物とディスカッションがあり
・Natural pupils?(動物と人間の違い)
・Comparing monolingual and bilingual children
・Learning to read(読書がどれだけ大切か)
・Videogames and technology and their impact
・International comparisons: the case of mathematics
(アメリカの比較対象として中国/日本が選ばれている)
・Religion and education
・Teacher quality
・College and its effects on thinking(大学の影響)
・The acquisition of human capital
・Effects on the next generation
⑧ Theories and Methods of Child/Adolescent Cognitive and Psychological Assessment (履修する可能性 高 )
まったくの自分の専門外だけど昨年のレビューも非常に高く、
自分にとっても必要なのではと思ったもの
教授: Holly Lem先生。もともと文学学者、美術史や歴史学の専門家。
ポイント:HGSEの中の「Prevention Science & Practice」の専門に
該当するクラスのようです。ようは問題を抱えた子供達を
どう「診断」「評価」するか、について考えるクラス。
①Cognitive assessment(IQテスト以上に対象となっている子供の思考力を総合的に捉える方法)
②Personality assessment
③Neuropsych assessment(attentionやmemoryについて
特にmemoryに関してはverbalのみならずvisual memoryについても重視)
データや「スコア」の重要性に偏りすぎてないか?
'how do we make sense of those data?"
"how to tell who the person really is?"について考えるクラス
そしてむしろどのような方法が対象となっている子供の、
一人の人間としての全体像を浮き彫りにするのに適しているかを
実践を通じて考えるクラス
一人一人の子供は違う、その子供を取り巻く環境を理解した上で
子供について判断すべき
「we need to see the child differently, respond to them differently
that would enable us to provide help to them in a more effective way」と語っていたことが印象的
⑨ Partnering: Leadership Skills for a Networked World
以前だったらもっと興味があったかもしれないこのクラス。
確かに興味がないわけではなかったけど優先順位的には低く、履修はしないことに。
教授: Lee Teitel先生
ポイント:今の世の中の様々な組織に見られる矛盾2つ
①企業はより一層interdependentなのに、企業や組織の人材は未だに
being trained to lead within the same organizationであるという点
②世界はより平らに、connectedとなっているのに、リーダーに
教えているスキルはsiloed、hierachical organizationを意識したものとなっている
→interdependent relationships
organizational adaptation
networked environmentがトレンドとなっているこの世界では
自身が属する組織を超えた世界との協業を模索し、リードする力が
必要、というリーダーシップのクラス
明日はDay2・・・