「ニューヨークで家探し」という洗礼
過去2週間強自分にとってストレスになっていた「家探しin NY」の終止符は、思いがけない形で自分の誕生日の当日に打たれることとなりました。まだ、その疲れから回復できていないのですが、とりあえず終わったことにほっとしています。引越しという別の難関を来週乗り越えればようやくハッピーハッピーlife in New York Cityになりそうです。ふぅ。
今回の不動産巡りがどうしてそんなにストレスフルだったか、また、どのようなアプローチを自分が取ったか、平和ボケ?した環境で行きて来た自分がどのような洗礼を受けて何を学んだかを簡単に整理しておこうと思います。
私も、10月(または11月)以降の住む場所が決まっていないという状況と、決まる見通しが低いという現実を理解するにつれ、どんどんとストレスがたまっていくのを経験しました。そういう状況のときは確かにjobやboyfriendから来る幸せの部分なんて頭にあんまり入ってきません。 異国の地での働きながらの一人家探しは疲れます。ほんとに。
そもそもどうしてNYCでの家探しが大変だったのか・・・?事前に断っておくと、これは予算が潤沢にある大企業の駐在員の方々や、ただ寝れればいい and/or 短期なのでそこまで空間の質にはこだわらないという方々に関係ある話ではありません。あくまでも自分(今後半年〜1年の間住むための場所探し、予算上限あり)の経験談です。
私の家探しが難しかった理由は以下です。
① 自分の住居空間に求めるこだわりがある程度既に高い:東京の比較的綺麗なエリアで7年間一人暮らしをしていた経験や、外で活動してエネルギー消耗するタイプの人間として住居には綺麗さや安らぎを求めるというこだわりがハードルを引き上げていたのは間違いないと思います。また、ニューヨークでは自炊ができる環境かどうかが食生活にも影響大なため、キッチン周りもできれば料理ができるようなのが良い・・・という希望も持っていました。いくつか物件を見て、戦前に建てられた物件があまりにも多く、大幅に自分の期待値が引き下げられたという心穏やかでない体験も何度もありました。 本当汚い・・古い・・・前住人の使い方があまりいも乱暴/雑なところとか・・・
② 自分の治安に対するこだわりも高い:マンハッタンで何かと浮きやすい日本人の女性一人ということなのでできれば駅から近く、かつ、駅から家までの道のりの照明も明るめなことを希望しました。また、マンハッタンには低所得層向けの集合住宅(「プロジェクト」と呼ばれています)がところどころにあり、それらの周辺はアメリカ人でさえ夜は気をつけるように、と言われたりしていることもあり、そこはやはり避けたいと思いました。結果、ある程度以北のハーレム地域を避けたり、midtownでも周辺の雰囲気が微妙なところは物件はあったとしても検討候補から外していきました。(最初は入れていたのですが 見に行ってその近くを毎日歩くことが想像できなかったところは周辺全部候補から外しました)
③ 自分の予算枠内で適当な物件が少ない:NYCでは地域別、サイズ別、居住人数別、築年数別などで家賃のレンジが全然異なります。私は当初月1000ドルから2000ドル(それでも日本に比べたら本当高いですよね)でStudioか1BRにしたいなーとぼんやりと思っていたのですが、上記①と②を考えてみると自分のその希望がいかに甘いものであったかを後で思い知るようになります。NYCにもマンハッタン(その中でも10数カ所のエリアに別れている)、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、その他、NYよりのNJなど色々ありますが、 それぞれの相場や雰囲気も最初は全く分からず手探り状態なのでそこをしぼっていくのも試行錯誤です。私は「出来る限り職場や友人達へのアクセスが良い所」「できれば家具付き」「できれば光熱費+インターネット代を含めてもそこまで予算オーバーしないように」といったイメージを持っていました。もちろん私の予算内でそんな物件がある訳は滅多にありません。唯一あるならばシェアで。そんな現実でした。
③ 賃貸物件は1年契約のものが多い:今OPTビザでアメリカに滞在している自分としては万が一12ヶ月契約し、途中で帰国になった場合はサブリースを受けてくれる人を探さなくてはいけません。大家さんとのやり取り次第ですが、その際は自分が借りている家賃よりも●%高めの家賃で人に貸し出さないといけない、など次のつなぎテナントを見つけるのは実は楽でないこともあります。私のように 「できれば12ヶ月契約しなくていい物件が欲しい」と思う人間にとっては選択肢は一気に少なくなってしまう理由がここにもあります。すると賃貸という形ではなく自分がサブレットとして誰かの契約中の期間の一部に潜り込むか、シェアか、という選択肢が残されます。
④身分証明/保障が面倒:万が一③がクリアできたとして物件の契約を結ぼうとしたとき、大体の不動産ではguranteeといって「私は怪しいものではありません」の証拠としていくつかのことを証明することが求められています。一番重要なのは しっかりした定期的な収入があることの証明です。 家賃の数十倍の年収があることの証明や、自分に年収がそこまでない人はguarantorといって自分の家賃の40倍(つまり20万の家賃の部屋を借りる場合は年収800万以上の人が保証人になる必要あり)の年収を有する誰か保証人として立てる必要があります。私のように年収●●ドルという形で働いていないノマド的な人間はこれも面倒な点になります。ちなみに年収に加えてクレジットチェックといってアメリカでかなり重要な「credit score」の確認を含めた過去の負債支払い状況、個人の財務的健全性なども確認されます。
⑤ブローカーフィーはできるだけ払いたくない:結局払うことになりましたが、ブローカー(仲介業者)を通すと、 年間家賃の15%(つまり、月20万の家賃の物件だと36万円)もの金額をブローカーに払わなくてはいけません)結果として「ブローカーフィーのない物件」という項目で検索をかけるのですが、候補案件は少なくなりますし、なんとなく紹介されている部屋の質も低めなような気がします。
⑥フルタイムで働きながらだと動ける時間が少ない:物件によっては●時から●時にオープンハウスです、と設けていて仕事を早退でもしないといけないと時もあったり。また不動産業者がそもそも6時とかで仕事を終える人も多く「午後の2時に来れる?」といった感じで言われて改めて売り手、貸し手市場だと感じました。(もちろん週末可な方々もいましたが)仕事の後や、休憩の時間の合間にメールなり電話を同時に10人くらいとしてコミュニケションをするのは本当に疲れました。しかも条件の良い比較的安価な物件はすぐなくなるので常に情報にon top of it状態を維持する必要があったのですが日中仕事でほとんど手も動かせないので、そこもプレッシャーでした。また、サブレットの時だと相手の貸し手も仕事があるのでその予定を相互で調整するのも一作業でした。平日の夜や週末も普通に予定が入るのでその合間にこれらの作業を入れることの面倒臭さ&大変さ。だから過去2−3週間は平日も週末も毎日不動産情報を調べていたりしたのでゆっくり休んだ気になりませんでした。
■(日本語)Mix B掲示板:日本人の方による投稿が多い、たまに友人の代理にと、外国人がオーナー又はシェア相手の物件の紹介もあり。更新頻度が高い。いくつか不動産会社が投稿しているものもあり、それらはブローカーフィーが発生するものもあるので要確認(よく投稿があるのはJCSAさんやJ.ONEさんやタイチ不動産など)物件はかなり短期のものもあるし、長期可能のものも。そこまで綺麗な物件があるイメージではなく、学生留学生や比較的若い人向けか?。英語にあまり自信がない人にとっての安心なサイト、メールでやりとりした人達は皆良い人達っぽかった
■(日本語)Add7掲示板:Mix Bに載せられているものが転載されていることもたまにあり、更新頻度はMix Bほど高くない、検索機能もややいまいち
■(英語)AirBnB:藁にもすがる思いで?一応眺めていたけれども30日換算で計算してみると予算オーバーがほとんどでNG。ただAirBnBは旅行などで滞在する人は綺麗な物件が多いし、ホテルを予約するよりオススメかも。検討価値ありだと思います(一時期不動産関連の法律規制関連でニューヨークでちょっともめていましたがまだサイトはあるようです)
■(英語)Craigslist:もともとネイティブアメリカ人だって有象無象で怪しい、と使わない人もいるクレイグズリスト。自分もこういうのは好きじゃないのだけれど薦める人も周りにいるので一応検索。確かに案件はたくさん出てくるけれどメールを送付した回数がものすごい多かった割に当たりはゼロだった。後で記載する「学び」もここでの体験で得たものが多い。これで相当エネルギーを消耗したと思う
■(英語)StreetEasy
Feeなしの物件も結構載っているのと情報の更新が頻繁で上記オプションが全部使えない、、と落ち込んでいた時に知って希望をもらったサイト。過去どのような家賃で同じビルの物件が貸し出されていたか、周辺にどのような物件があって比較するとどうなのかなどかなり情報がオープンなので上記の他のサイトに比べるとファクトがたくさん取れそうで安心感があります。このサイトから簡単に投稿者にコンタクトできるのも楽です(Craigslistのそうですが)
■(英語)Nakedapartments:家探しプロセスの最後のほうに出会ったサイト。デザインは今までの上記のサイトよりはcool。Feeなしの物件の紹介も結構充実。色々なブローカーの紹介案件をaggregateしている感じでもう少しゆっくり探索してみたかったサイトの一つ。ただログインが求められる
■その他:この記事「 THE 8 BEST WEBSITES FOR FINDING A NO-FEE APT IN NEW YORK CITY」に上記記載していないサイトも載っていました。と、散々こんな形で調べ上げてコンタクトして、内覧して・・・・をしていたわけですが、最終的にはMixBに投稿されていた不動産仲介業の一人の方に昔私がメールをしていたのを向こうが覚えてくださっていて、私に良さそうだと判断してくださった案件をある日メールで「これどう思いますか?」と連絡くださったことが家決定につながりました。結局払うならブローカーフィーを払うつもりで最初からブローカーさんにお願いすれば良かったかな、とも思うのですが今回の一連の作業で色々学ぶことができたので、良かったかな、と感じました。
②不動産業者には自分が積極的に質問していくこと;自分が聞かないと相手は情報を言わない時がある・・ということで事前に聞くべきことはしっかり自分で準備する必要があると感じました。「聞かれなかったら言わない」という向こうの姿勢を感じることが多く、自分の過去の経験とのそういう小さなカルチャーギャップも今回の疲弊につながった気がします。
例えば ▷どういう人が持っている物件なのか ▷前住んでいた人はどういう人、同じビルにどういう人がいる? ▷契約開始日 ▷家の中のこと(シャワーの水圧、洗濯機の場所、エアコンの 設置状況、インターネット、電気光熱費、ゴミ出し場、 セキュリティ、メールボックス、最寄り駅、最寄りスーパー、 契約に必要な保障内容、サブレットだったらオーナーの仕事や 部屋を空ける理由・・・などなど)
③むやみに自分の情報を出さないこと:identity theftが身近なリスクとして話題になるアメリカ。今回のCraigslistの件でひやりとしたことが何度かあったので社内の詳しい人に聞いてみたら、以下の3点セット情報を犯人が入手したらクレジットカードつくれちゃうからリスクがとても高いんだよ、と教わりました。
・携帯電話番号
・生年月日
・Social Security
上記情報はlinkedinのpublic profileに一つもないですが、linkedinのpublic profileにどこまで開示しようかというのを結構迷い始めたのも今回の経験を経てからのことです。今までは見ず知らずの人がどこからかやってきてて自分のlinkedinを見ていた、と表示されても「ふーん」って感じでしたが悪意を持った人が見ていた時に利用されるようなものになっていないかそういう点を強く意識するようになりました。
もともとFacebookももうすぐ使い始めて10年目でソーシャルネットワーク上のセキュリティに関してそこまでナイーブではないはず、と思っていましたがソーシャルな情報じゃなくて、それこそ有効価値が高そうな個人情報についてもっと管理意識を高めないとと反省です。
② こういう都市では家を借りるのではなく、買うのもいいのかもしれない。産まれて初めて「家を買いたい」と思わされました(東京ではまったくそんな気持ちになったことがなかったのに)
10月14日更新
こんな情報が。
These five startups are transforming New York City's real estate industry (VentureBeat)
5年後の2018年10月のエントリー: 5年ぶりに「ニューヨークで家探し」
今回の不動産巡りがどうしてそんなにストレスフルだったか、また、どのようなアプローチを自分が取ったか、平和ボケ?した環境で行きて来た自分がどのような洗礼を受けて何を学んだかを簡単に整理しておこうと思います。
不動産探しはNYCの悪夢
この間facebookにも載せたのですが、私が大学時代にハマっていたドラマ「Sex And The City」の台詞の一つに "In New York, they say, you're always looking for a job, a boyfriend or an apartment." というのがあります。この台詞の後に主人公のキャリーは「このうちの2つを持っていたとしても、足りていない1つがあるだけでなんだか不幸せな気持ちになるのはなぜかしら」と言っています。私も、10月(または11月)以降の住む場所が決まっていないという状況と、決まる見通しが低いという現実を理解するにつれ、どんどんとストレスがたまっていくのを経験しました。そういう状況のときは確かにjobやboyfriendから来る幸せの部分なんて頭にあんまり入ってきません。 異国の地での働きながらの一人家探しは疲れます。ほんとに。
そもそもどうしてNYCでの家探しが大変だったのか・・・?事前に断っておくと、これは予算が潤沢にある大企業の駐在員の方々や、ただ寝れればいい and/or 短期なのでそこまで空間の質にはこだわらないという方々に関係ある話ではありません。あくまでも自分(今後半年〜1年の間住むための場所探し、予算上限あり)の経験談です。
私の家探しが難しかった理由は以下です。
① 自分の住居空間に求めるこだわりがある程度既に高い:東京の比較的綺麗なエリアで7年間一人暮らしをしていた経験や、外で活動してエネルギー消耗するタイプの人間として住居には綺麗さや安らぎを求めるというこだわりがハードルを引き上げていたのは間違いないと思います。また、ニューヨークでは自炊ができる環境かどうかが食生活にも影響大なため、キッチン周りもできれば料理ができるようなのが良い・・・という希望も持っていました。いくつか物件を見て、戦前に建てられた物件があまりにも多く、大幅に自分の期待値が引き下げられたという心穏やかでない体験も何度もありました。 本当汚い・・古い・・・前住人の使い方があまりいも乱暴/雑なところとか・・・
② 自分の治安に対するこだわりも高い:マンハッタンで何かと浮きやすい日本人の女性一人ということなのでできれば駅から近く、かつ、駅から家までの道のりの照明も明るめなことを希望しました。また、マンハッタンには低所得層向けの集合住宅(「プロジェクト」と呼ばれています)がところどころにあり、それらの周辺はアメリカ人でさえ夜は気をつけるように、と言われたりしていることもあり、そこはやはり避けたいと思いました。結果、ある程度以北のハーレム地域を避けたり、midtownでも周辺の雰囲気が微妙なところは物件はあったとしても検討候補から外していきました。(最初は入れていたのですが 見に行ってその近くを毎日歩くことが想像できなかったところは周辺全部候補から外しました)
③ 自分の予算枠内で適当な物件が少ない:NYCでは地域別、サイズ別、居住人数別、築年数別などで家賃のレンジが全然異なります。私は当初月1000ドルから2000ドル(それでも日本に比べたら本当高いですよね)でStudioか1BRにしたいなーとぼんやりと思っていたのですが、上記①と②を考えてみると自分のその希望がいかに甘いものであったかを後で思い知るようになります。NYCにもマンハッタン(その中でも10数カ所のエリアに別れている)、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、その他、NYよりのNJなど色々ありますが、 それぞれの相場や雰囲気も最初は全く分からず手探り状態なのでそこをしぼっていくのも試行錯誤です。私は「出来る限り職場や友人達へのアクセスが良い所」「できれば家具付き」「できれば光熱費+インターネット代を含めてもそこまで予算オーバーしないように」といったイメージを持っていました。もちろん私の予算内でそんな物件がある訳は滅多にありません。唯一あるならばシェアで。そんな現実でした。
③ 賃貸物件は1年契約のものが多い:今OPTビザでアメリカに滞在している自分としては万が一12ヶ月契約し、途中で帰国になった場合はサブリースを受けてくれる人を探さなくてはいけません。大家さんとのやり取り次第ですが、その際は自分が借りている家賃よりも●%高めの家賃で人に貸し出さないといけない、など次のつなぎテナントを見つけるのは実は楽でないこともあります。私のように 「できれば12ヶ月契約しなくていい物件が欲しい」と思う人間にとっては選択肢は一気に少なくなってしまう理由がここにもあります。すると賃貸という形ではなく自分がサブレットとして誰かの契約中の期間の一部に潜り込むか、シェアか、という選択肢が残されます。
④身分証明/保障が面倒:万が一③がクリアできたとして物件の契約を結ぼうとしたとき、大体の不動産ではguranteeといって「私は怪しいものではありません」の証拠としていくつかのことを証明することが求められています。一番重要なのは しっかりした定期的な収入があることの証明です。 家賃の数十倍の年収があることの証明や、自分に年収がそこまでない人はguarantorといって自分の家賃の40倍(つまり20万の家賃の部屋を借りる場合は年収800万以上の人が保証人になる必要あり)の年収を有する誰か保証人として立てる必要があります。私のように年収●●ドルという形で働いていないノマド的な人間はこれも面倒な点になります。ちなみに年収に加えてクレジットチェックといってアメリカでかなり重要な「credit score」の確認を含めた過去の負債支払い状況、個人の財務的健全性なども確認されます。
⑤ブローカーフィーはできるだけ払いたくない:結局払うことになりましたが、ブローカー(仲介業者)を通すと、 年間家賃の15%(つまり、月20万の家賃の物件だと36万円)もの金額をブローカーに払わなくてはいけません)結果として「ブローカーフィーのない物件」という項目で検索をかけるのですが、候補案件は少なくなりますし、なんとなく紹介されている部屋の質も低めなような気がします。
⑥フルタイムで働きながらだと動ける時間が少ない:物件によっては●時から●時にオープンハウスです、と設けていて仕事を早退でもしないといけないと時もあったり。また不動産業者がそもそも6時とかで仕事を終える人も多く「午後の2時に来れる?」といった感じで言われて改めて売り手、貸し手市場だと感じました。(もちろん週末可な方々もいましたが)仕事の後や、休憩の時間の合間にメールなり電話を同時に10人くらいとしてコミュニケションをするのは本当に疲れました。しかも条件の良い比較的安価な物件はすぐなくなるので常に情報にon top of it状態を維持する必要があったのですが日中仕事でほとんど手も動かせないので、そこもプレッシャーでした。また、サブレットの時だと相手の貸し手も仕事があるのでその予定を相互で調整するのも一作業でした。平日の夜や週末も普通に予定が入るのでその合間にこれらの作業を入れることの面倒臭さ&大変さ。だから過去2−3週間は平日も週末も毎日不動産情報を調べていたりしたのでゆっくり休んだ気になりませんでした。
ニューヨークで家を探すには
で、具体的にどのように探したか、という情報ですが。以下が自分が参考にしたサイトです。日本では街の不動産屋に訪問して〜、という流れでしたが。ブローカーフィーをなるべく避けたかった私はまずはオンラインでしぼってからコンタクトするという手順を踏みました。■(日本語)Mix B掲示板:日本人の方による投稿が多い、たまに友人の代理にと、外国人がオーナー又はシェア相手の物件の紹介もあり。更新頻度が高い。いくつか不動産会社が投稿しているものもあり、それらはブローカーフィーが発生するものもあるので要確認(よく投稿があるのはJCSAさんやJ.ONEさんやタイチ不動産など)物件はかなり短期のものもあるし、長期可能のものも。そこまで綺麗な物件があるイメージではなく、学生留学生や比較的若い人向けか?。英語にあまり自信がない人にとっての安心なサイト、メールでやりとりした人達は皆良い人達っぽかった
■(日本語)Add7掲示板:Mix Bに載せられているものが転載されていることもたまにあり、更新頻度はMix Bほど高くない、検索機能もややいまいち
■(英語)AirBnB:藁にもすがる思いで?一応眺めていたけれども30日換算で計算してみると予算オーバーがほとんどでNG。ただAirBnBは旅行などで滞在する人は綺麗な物件が多いし、ホテルを予約するよりオススメかも。検討価値ありだと思います(一時期不動産関連の法律規制関連でニューヨークでちょっともめていましたがまだサイトはあるようです)
■(英語)Craigslist:もともとネイティブアメリカ人だって有象無象で怪しい、と使わない人もいるクレイグズリスト。自分もこういうのは好きじゃないのだけれど薦める人も周りにいるので一応検索。確かに案件はたくさん出てくるけれどメールを送付した回数がものすごい多かった割に当たりはゼロだった。後で記載する「学び」もここでの体験で得たものが多い。これで相当エネルギーを消耗したと思う
■(英語)StreetEasy
Feeなしの物件も結構載っているのと情報の更新が頻繁で上記オプションが全部使えない、、と落ち込んでいた時に知って希望をもらったサイト。過去どのような家賃で同じビルの物件が貸し出されていたか、周辺にどのような物件があって比較するとどうなのかなどかなり情報がオープンなので上記の他のサイトに比べるとファクトがたくさん取れそうで安心感があります。このサイトから簡単に投稿者にコンタクトできるのも楽です(Craigslistのそうですが)
■(英語)Nakedapartments:家探しプロセスの最後のほうに出会ったサイト。デザインは今までの上記のサイトよりはcool。Feeなしの物件の紹介も結構充実。色々なブローカーの紹介案件をaggregateしている感じでもう少しゆっくり探索してみたかったサイトの一つ。ただログインが求められる
■その他:この記事「 THE 8 BEST WEBSITES FOR FINDING A NO-FEE APT IN NEW YORK CITY」に上記記載していないサイトも載っていました。と、散々こんな形で調べ上げてコンタクトして、内覧して・・・・をしていたわけですが、最終的にはMixBに投稿されていた不動産仲介業の一人の方に昔私がメールをしていたのを向こうが覚えてくださっていて、私に良さそうだと判断してくださった案件をある日メールで「これどう思いますか?」と連絡くださったことが家決定につながりました。結局払うならブローカーフィーを払うつもりで最初からブローカーさんにお願いすれば良かったかな、とも思うのですが今回の一連の作業で色々学ぶことができたので、良かったかな、と感じました。
今回の人生勉強を通じて学んだこと
①ある程度健全な「疑う心」を持つべきだということ(主にCraigslistの体験から学びました); 「こんな良い物件があるなんて」という記事・写真は大体罠である、 まずは「内覧をしたい」というコミュニケーションを すること、その前には何も詳しいことをメール上で 話さなくていい、 メールの会話をしている中で個人情報を聞かれていても 簡単に渡さないこと(メールアドレスも自分のメインの 名前が推測できるようなものは使わず、それ専用の 適当なものにすること)、 Linkedinのプロフィールリンクを聞かれても 渡さない、 まずはデポジットを振り込んでくれたら鍵を郵送するから というくだりには絶対にだまされてはいけない②不動産業者には自分が積極的に質問していくこと;自分が聞かないと相手は情報を言わない時がある・・ということで事前に聞くべきことはしっかり自分で準備する必要があると感じました。「聞かれなかったら言わない」という向こうの姿勢を感じることが多く、自分の過去の経験とのそういう小さなカルチャーギャップも今回の疲弊につながった気がします。
例えば ▷どういう人が持っている物件なのか ▷前住んでいた人はどういう人、同じビルにどういう人がいる? ▷契約開始日 ▷家の中のこと(シャワーの水圧、洗濯機の場所、エアコンの 設置状況、インターネット、電気光熱費、ゴミ出し場、 セキュリティ、メールボックス、最寄り駅、最寄りスーパー、 契約に必要な保障内容、サブレットだったらオーナーの仕事や 部屋を空ける理由・・・などなど)
③むやみに自分の情報を出さないこと:identity theftが身近なリスクとして話題になるアメリカ。今回のCraigslistの件でひやりとしたことが何度かあったので社内の詳しい人に聞いてみたら、以下の3点セット情報を犯人が入手したらクレジットカードつくれちゃうからリスクがとても高いんだよ、と教わりました。
・携帯電話番号
・生年月日
・Social Security
上記情報はlinkedinのpublic profileに一つもないですが、linkedinのpublic profileにどこまで開示しようかというのを結構迷い始めたのも今回の経験を経てからのことです。今までは見ず知らずの人がどこからかやってきてて自分のlinkedinを見ていた、と表示されても「ふーん」って感じでしたが悪意を持った人が見ていた時に利用されるようなものになっていないかそういう点を強く意識するようになりました。
もともとFacebookももうすぐ使い始めて10年目でソーシャルネットワーク上のセキュリティに関してそこまでナイーブではないはず、と思っていましたがソーシャルな情報じゃなくて、それこそ有効価値が高そうな個人情報についてもっと管理意識を高めないとと反省です。
追加で思ったこと
① NYCに住むならばdouble incomeのカップルで場所を借りるか、気心知れている友人とシェアするのが良い(より綺麗で新しめで大きめなところが同じ出費額で借りれる)② こういう都市では家を借りるのではなく、買うのもいいのかもしれない。産まれて初めて「家を買いたい」と思わされました(東京ではまったくそんな気持ちになったことがなかったのに)
from Sex and the City - aprtment in NYC |
10月14日更新
こんな情報が。
These five startups are transforming New York City's real estate industry (VentureBeat)
5年後の2018年10月のエントリー: 5年ぶりに「ニューヨークで家探し」