Tomoko Matsukawa 松川倫子

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ニューヨークとジェルネイル★

あっという間にブログお休み期間として1週間が経ってしまいました。働いていると労働時間が9時〜18時だったとしても、なかなかまとまった時間が取れません。さて、今日は6月から書きたいなと思っていたことについてです。

最近「ボストン初のネイル」へのアクセス急上昇中

その前にちょっと背景を。実は私のブログのwebサイトバージョンの右端には「全期間で最も読まれたエントリー」という小さなボタンがあります。(4月にこれを導入したときのエントリーは こちら)この「全期間」というのはこのブログを開始した去年の8月からのことをさすのですが、今日の時点でこの「全期間で読まれたブログ」のNo.2にあるのは「 ボストン初のネイル☆」というエントリーです。

この投稿へのアクセス、なぜか直近一ヶ月ほど急上昇中した結果、ここにランクイン。本来私のブログのテーマはタイトルにあるように「designとbusinessとeducationとtechnologyが交差するところ」なので、この統計結果はちょっと苦笑ものかも、と感じます。おそらくこの時期にアクセスが急上昇しているのは、ボストンに留学生としていらっしゃった日本人女性や留学生の奥様方がボストンでのネイルサロンを検索された結果なのだろうと思っています。

で、今年の6月ボストンからニューヨークに自分自身は移動をしていますし、その後ネイルサロンに何回かマンハッタンでも行ったので、似たエントリーのニューヨーク版について書こうと思ったわけなのです。

ボストンからニューヨークへ

ちなみにこの機にボストンとニューヨークについて、自分が知りたかったけれど調べていなかった情報を整理してみました。

ボストン(2010年時点で64.5万人の人口、GDP Per Capitaは2011年のGlobal  Metro Monitorレポートによると、全米第5位の60,074ドル、同年10月時点のボストン近辺の在留邦人数は約1万人)(データ元:在ボストン日本国総領事館の サイト)・ ニューヨーク市(マンハッタン)+近郊(ニューヨーク市のみで824.5万人の人口、GDP Per Capitaは7位の57,329ドル、2007年時点でのニューヨーク市+近郊の在留邦人数は約5万人強)(データ元:在ニューヨーク日本国総領事館の サイト

ニューヨーク市はボストンの10倍以上の人口がいるのですが、在留邦人数そのものは5倍くらいの差なのです。つまり日本人がそれぞれの都市で占める割合はNYCのほうが低いということになりそうです。

そんなボストンからニューヨークに移動して3ヶ月弱。以下の二つのサロンを経験したので情報を整理しました。今私は②のSAKURA NAILをリピートしています。

【SPANAIL】最初に行ったのは日本でも展開しているNailQuick系列のニューヨーク店舗「 SPANAIL」。SOHO近くにあるBlue Ribbon Sushiの向かいにあって、とても素敵なインテリアデザインで、ゆったりとした感じのお店。スピード重視のお店が多いアメリカで、なんだかとっても「日本らしさ」を感じたお店。私がいったのは結構オープン直後だったので今はどうなっているか分からないけれども、ジェルがメインといった感じで「nonジェルでもいいからとにかく早く、今塗り替えたいの」のお客様にはあまり適していない感じの印象を受けました。一緒に行ったハーフのアメリカ生まれ育ちの友人はそこでジェルネイルデビューしてジェルネイルにfall in loveしていました。(アメリカではまだまだソフトジェル浸透率が低く、また、かなり前に少し注目されたことのあるハードジェルのイメージも残っていることが多く誤解されているところもある印象です。一方でボストンに行った時は「(ソフト)ジェルといえばO.P.I.かShellacよ」と言われたのですが(日本ではそのレベルの種類は無数にあります)最近ではその二つ以外も段々と米国内で使われつつあるようです。)

TimeOut記事より「SPANAIL」の内装


【SAKURA NAIL】で、次に行ったのがイーストビレッジにある「 SAKURA NAIL」最初にUpper Eastにある店舗に電話をしたところ、そこがいっぱいだったのでイーストビレッジ店につないでいただいたという経緯があります。イーストビレッジでの体験が良かったので以後そこに通っています。ここの特徴はとにかくスタッフが多いこと。おそらく時間制で色々とシフトの切り替わりがあるのか、何人ものスタッフがサポートしながら顧客対応している様子が伝わってきます。皆とてもテキパキと集中しながらネイルを塗ってくれます。予約の二日前にしっかり電話でリマインダーが来るのも、おそらく予定のキャンセルなどを含む機会損失リスクを管理している、という感じがします。

SAKURA Nailのロゴ

自分は体験したことはないですが、フットもnonジェルも同じ店内で対応してくれています。そして、nonジェルもやっているからなのか、スタッフが多いからスピード対応ができるというもがあるからなのか、アジア人じゃないお客さんもたくさん来ています。値段もそこまで高い訳ではないので(といってもこの感覚は人それぞれですが)、すぐはがれてしまうマニキュアよりもジェルネイルをしたい方はここがオススメです。

ボストンでは学生だったので爪先を綺麗にするのが面倒になった、というのもあるのでしっかり開拓していないのですが少なくともストーンを常備していたり「このデザインでお願いします」を受け入れてくれるサロンは周囲に見かけませんでした。一方、ここは結構凝ったこともしてくれるようです。私のデザインは普段かなりシンプルな方ですが(グラデーションやカラーフレンチが好き)職場で常に私の爪のデザインをチェックしてくる好奇心旺盛のナイジェリア人?のおばちゃまがいます、笑。スタバのレジの人にもたまに声をかけられたりと、ネイルデザインにワクワクする女子心は国境を超えるなと最近思います・・・・。

日本から海外へハバタク

ちなみに結構驚いたのがこのSAKURA NAILは熊本の会社ということ。てっきりマンハッタン発の日本人または韓国人の起業家によるお店かと思っていました。展開拠点は熊本とマンハッタンに二店舗、そして上海。なんか実はすごいグローバル企業です!

私の担当をしてくれた元気な日本人ネイリストさんはもともと関西の別の系列のネイルサロンで働いていたのを「海外でもネイリストやってみたいなー」と思ってこの会社の募集に応募してみたらあれよあれよという間にニューヨーク勤務になった、とのこと。

まだ英語も苦手なようだし、おそらく受けた時はもっと英語話せない状態だったのではないかと推測されますが 「やってみたいかも」という気持ちで行動を起こし、家族も友達もいないマンハッタンに移動して1年も働き続けているなんて凄いなーと思いました。

ちょっと似ている話ですが、今、高校時代の同級生がアメリカでお医者さんの資格を取るべくレジデンシーをニューヨークで実施中です(研修医みたいなかんじ)。で、彼女に対して日本にいる別の女医さん友達が「日本のみならず米国で医師資格を取ろうとするそのモチベーションがすごすぎる、大変でしょう」と言っていたのですが、その言葉を聞いた私の同級生の反応が印象的でした。

「まあ、自分がやりたくて来たのだから大変っていうか楽しいよ」
「いつでも日本に帰ろうと思えば帰れるからね」

多分上記のネイリストさんが感じていること、高校時代の同級生が感じていること、私が自分自身について感じていること。なんか似ているのではないかしら、と思いました。私達の感じていることの共通点はおそらく 「実際にやってみると外が思っているほど大変ではない」+「自分がしたくて選んだことだから基本は幸せ」ということ。そう、楽しい and/or 幸せじゃないと思ったらさっさと心地よい日本国に帰ると思うのですね。

だって、我々3人皆が「日本食が恋しい」とか「どうしてマンハッタンの街は東京と違ってこんなに汚いのだろう」とか「友達や家族がいる日本にたまには帰りたい」と思っているというのは前提として存在しているので。マンハッタンなんて不便なことばかりですし、お金持ちじゃない限りテレビで見るような素敵な生活が溢れているわけでもありません。でも、それでもなんとなく我々は残ることを(ここでそれぞれの目標を設定することを)選択している・・・・・。幸せやワクワクがなかったら絶対無理だと思います。



ネイルの話から少し逸れてしまいましたが世界に誇れる日本のネイルアート+スキルをニューヨーカーにじわじわと広めている関西出身のネイリストさんにinspireされたので長文書いてしまいました。世界の女性にキラキラを与えてくれるネイリストさん、いつもありがとうございます♩単純なネイルサロンだとマンハッタンには掃き捨てるほどありますが、high qualityジェルネイルサロンの潜在マーケットは大きいと思います。