Tomoko Matsukawa 松川倫子

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海外大学進学後の就職活動

行ってきました。

先日告知をブログに書いていたこちらに。
【イベント告知】NYにて日本人大学生向け 4月26日(土)

ちょうど数日前から花粉症?と風邪が交ざり体調悪化。
声は枯れているし、疲れが出てるのか、肌も荒れ、髪もぼさぼさという状況で、雨も降っているし、残念ながら自分のテンションはかなり低い状態で会場入り。

でも、色々面白かった。

自分の興味分野の近い(ソーシャルイノベーション、教育、アントレプレナー)日本人としか最近新しく出会うことがなかったので(しかも大体そういう人たちはバーチャルでの出会いだったりして、なかなか対面では出会えない)社会人枠で来ていた方々とご一緒できたのも貴重な体験でした。

社会人は業界をそれぞれ代表し、立っているところに、学生が自由にやってきて話を聞く、そんなスタイルの交流会。

得体の知れない自分

業界は「金融(日系)」「金融(外資)」「コンサル&会計」「会計」「商社」「教育」「起業家」「人材」「通信」「広告」「テレビ」「アパレル」そして私は「NPO」(笑)

NPOって要は非営利団体だから個人的にはその中でも色々あると思うのだけれども、そこはしょうがない、日本の就職市場でのカテゴライゼーションではそういうかんじになるのでしょう。

そもそも5年間証券会社にいて、2年間人材育成コンサルタントいて、半年ベンチャーで働いて、今「投資ファンド」的な活動をしているNPOでリーダー育成のコンテンツ開発&チャプター運営している、なんて人、どの「業界」の人として学生に紹介していいのか自分だったらわかりませんし。

社会人はそれぞれ自分の立っているとこにある椅子に3つのアドバイスを貼り付けることになっていて、私のアドバイスを見てフラーっと立ち寄ってくれた子もいました。

その三つは
・一人一人との出会いには意味がある
・自分の強みはなんだろう、を意識していくこと
・何故自分がそのような選択をしたか常に考え抜くこと


真剣な学生達

で、まず、自分の元に来てくれた学生に聞かれたのは「どういうお仕事ですか?」

・・・・・。どこから始めよう。

Acumenという「Invest in companies, leaders and ideas to change the way the world tackles the issue of poverty 」な会社のどこからどこまで話したらこの子に有意義な情報が伝えられるだろうか・・・それとも必ずしもAcumenじゃなくて、私の大学留学時代の話をしたほうがいいのかな・・など毎回毎回相手によって話し方を変えていくことにしました。

会場で自分のところに来てくれたのは全員女性、笑(二次会は男性とも話したけれども)
皆とてもしっかりしてて、すごく真剣な子達だった。
  • アメリカで就職することも視野にいれつつ日本で就職することを検討している、という子達
  • 日系と外資系で迷っているという子達(この質問はとても多かった!個人的にはそういう切り口で分けなくてもいいのでは、と思ったけれど、おそらく就職活動プロセスやタイミングが違うので意識しなくてはいけないのでしょう)
  • 大学院を将来検討している、そのタイミングをどうすべきか、どういうことを意識して社会人を過ごすべきかを悩む子達
  • 知的好奇心にひかれるまま、学部で複数分野にまたがることを学び、それがどう仕事につながるか見えないという子達(オフィスデザインを学んでいた私が感じたこと、まさに)
  • 卒業を後数ヶ月に控えている子から2017年卒業の子まで(!)
  • 遠方からわざわざこのイベントのためにマンハッタンに来た子達
  • 早速フォローメールをくれた子もいたり、
  • 日本の大学を休学して世界を回っているタフな子もいたり、
  • 交換留学中の今の期間にできることをしたいから来て見た!という意欲的な子、
  • 目を輝かしながら「大学名とかではなく何の勉強をしているの?と聞かれるのが私は一番好きです」と自分の興味がある分野について語ってくれた子、皆印象的でした

Reach out.

以前  HGSE(ハーバード教育学大学院)受験プロセス で「③これをすれば良かった」ということとして「もっと事前調査すればよかった」と書きましたが、最近出会う人・紹介される人たちはこれをしっかりしている、しようとしている人が多いなー、と感じます。良い意味で貪欲です。(ごくまれに、たまーーーーに、「この人は私に何をしてほしいんだろう・・・」という「紹介してもらった」という人がいますがそういう人はおいておいて)

たとえば先日スタンフォードの教育学大学院への留学が決まった方も(彼女のブログ 「人脈について」)こういうのが上手にできていて、今の道を掴み取ったんだろうな、と感じます。

「貪欲」と書きましたが、もちろん皆さんとても礼儀正しいです。だからなおさら自分の知っていることだったら、自分ができることなら・・という気持ちにさせられるのですが。上記の彼女はそのブログで:

"正直なところ、大したお返事をいただけない方もいましたが、何も失うものはないので、Just DOOOO it!精神でめげずに知らない方へ連絡をとり続けました。"

と書いていましたが、私も彼女に同感です。聞いてみないと知りたいことを聞ける確率はゼロだし、出願しないと受かる確率はゼロ。世の中には色々な人がいて、助けてくれる人もいれば助けてくれない人もいる。誰に当たるかなんて分からないからとりあえずボールを投げてみるしかない、そう思います。

今はTwitterでキーワード検索して人を探すこともできますし、LinkedInだってあります。Facebookでは「友達の友達」関係が分かったり・・・良くも悪くも情報はオープンです。またGoogleでキーワード検索してみると実は自分の興味がある分野で濃いブログを書いている海外在住の日本人の存在を発見したり・・・。また、今回NYJSAさんが企画してくれたようなこういう場に積極的に参加するなり、いつでも情報収集は開始できる時代になりました。(参考:ライフネット社の岩瀬さんによる 「大学生に教えてあげたいこと」)ちょっと何人か更新が止まっている人もいますが、こちらも。 留学中に出会った同世代のパワフルな発信力



頑張ってください、応援しています★

ちなみに、前の会社の同僚がこういうサービスをやっています。
もしご興味があれば。「留学生の就活が変わる Offer Box」( 英語編)( 日本語

あと、前の前の会社のチームメンバーだった人がこういうサービスもやっています。
これは理系の人やベンチャー志向の人がメインかな。「 Wantedly




(つぶやき)それにしても、自分の見ている世界に携わる人が日本でどれだけ少ないか、良いリアリティチェックにもなりました、笑。そもそもグロービスって聞いたことない、という学部生が99%。エドテック(EdTech)も???。その上インパクト投資とかソーシャルイノベーションとか相当アウェーですよね。・・・・・・国連の方も「はて?Acumen?」「インパクト投資?」という感じだったので、いかに「Changing the way the world tackles the issue of poverty」の道のりが長いものかを再確認できました!( 東京チャプターのFacebookのページで最近ナレッジ発信していくことにしました、 Twitterもあります)