超人気のポッドキャスト番組「Serial」
Irresitable、Addictive、Sensational・・・そんな形容詞と共に説明されることが最近多い、Serialというポッドキャストがアツいです。
This American Lifeというラジオ番組から初めてスピンオフされたこちらの番組。
10月の開始以降毎週木曜に新しいエピソードが更新されるのですが今週はThanksgivingが木曜に重なっていたため、更新休憩。ファンがその事態に嘆くくらい、ソーシャルメディア上でプチブームとなりつつあるこちらの番組を聴き始めました。
私はもともとPodcastはニュースを聞くくらいにしか使っていなかった人間で、そもそも20分弱のTEDトークでさえも最初から最後まで全部聴けないことの多い人間なので、一エピソードが30-60分も続く番組に耳を傾け続けることはできるのだろうか、とちょっと懐疑的だったところもあります。
でもあまりにも多くの同僚がハマっているのを見て、連休である今日、なんとなく聞き始めてみることにしたのです。
Serialは1999年に実際に起きた殺人事件を題材にした推理もの。iTunesのPodcastで無料ダウンロードすることもできますし、専用のホームページ serialpodcast.orgからダウンロードすることができるものです。専用ホームページは実はコンテンツ満載なので(後述)そちらを見ることもおススメですが、私みたいに最初はiTunesから入って行った人のほうが多いのではと感じます。
ちなみに 11月19日付のThe Guardian誌ではiTune史上最速で500万ダウンロードを記録した番組と書かれ、少し前までNetflixなどで話題になっていた「Breaking Bad」よりも中毒性が高いという記事が The Independent誌に掲載されるなど過去1.5ヶ月の間でもメディアでの取り上げられる頻度が高まっている印象です。Twitterで「Serial Podcast」と検索して出てくるつぶやきの数々からも英語圏内での注目度の高さを垣間みることができます。
また、この番組が「第二シーズンが見たかったら寄付を!」という1週間限定クラウドファンディングの呼びかけをしていたようなのですが、その結果十分な支援が集まったようで第二シーズンも無事期待できるようです(下図)。
http://serialpodcast.org/ 寄付が集まったのでシーズン2が引き続きあるよ、という発表 |
私は以前の「 海外ドラマ@Netflixにハマっているので」に書いたように、こういう「ハマる」仕掛けにどっぷりハマってしまうタイプなのですが今回も同じでした。開始から3話まで一気に聞いてしまう始末。
字幕もないし、映像による描写もないので、語られている英語そのものに集中しながら自分の頭の中でそれぞれのシーンを描かなくてはいけないのもNetflixへのハマり方と少し違うのです。結果として少し頭を使うのですが、いやぁ面白いです。
舞台となっているBaltimoreの都市の登場シーンの地図や人間関係図など頻繁にエピソードのリリースに合わせて ウェブサイト上に出されているところなども凝っていますね。
今回のこの番組のヒットを受けAudio Storytellingの今後の可能性や、ポッドキャストという媒体の価値の再認識といた論調につなげている記事もちらほらと出ています。そして、最近ファーガソンもあり人種問題で揺れているアメリカならではのこういう記事も。 「Serial is showing white people how to talk about people of color」(Quartzより)主人公が韓国系アメリカ人とパキスタン系アメリカ人という事件だからですね。