Tomoko Matsukawa 松川倫子

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2023年の抱負

普段はあまり年の初めに抱負とか書かないのだけれど、2021年・2022年に比べて少し落ち着いて年初を迎えることができているので言葉にしてみる。

ちなみにそれを考える上で、以前書いたブログで紹介したMichael Bungay Stanierによる「パワフルな7つの問い」を使ってみた。

以前のエントリー「アドバイス・モンスターについて書きました

7 Powerful Questions - The Coaching Habit

  • What's on your mind? 今どういうことを考え・感じているか教えてください

  • And what else? 他にありますか?

  • What's the real challenge here for you? (focus question) あなたにとって真の課題は何ですか?

  • What do you want? (foundation question) あなたは何を望んでいますか?

  • If you are saying yes to this, what must you say no to? (strategy = courageous choice) これを手に入れる・実現するために手放さなくてはいけないものはなんですか?

  • How can I help? What do you want from me? 何か私にできることはありますか?

  • What was most useful/valuable here for you? (learning question) この場で最も役に立ったこと/価値のあることは何でしたか?

使ってみたのは、その中の3つ(上記黄色ハイライトの部分)

My real challenge - 真の課題

自分が2023年に向き合いたい課題はなんだろう。

多分それはここ3年”DoingーBeing”の軸において、Doingにあまりにも偏りすぎている、ということだと思っている。その結果、Beingの側面において自分を見つめ直したり育てることがほとんどできていなかった。そこに課題意識を感じている。

2020年3月からのコロナとの共存、出産予定日までの在宅勤務、産後4ヶ月でのフルリモート復帰、リモートのまま2021年5月に転職、日本のスタートアップでのフルリモート参画・日中の家事子育て..ビザ申請諸々対応に大学院受験。自分でも書いていて少し引くくらい過去3年弱走り続けていた。

倒れずにここまでこれたのは間違いなくパートナーのおかげだったけれど、他にも、自分を支えてくれたものの一つに、「走り出さなきゃいけなくなる前」にやっていた「各種の『準備運動』」もあった気がする。

例えば意識面。出産前から様々なインプットのおかげで「今までのような100%投球が出来なくなることを受け入れる」であったり「自分の中で『やるべき』を今までよりも更に手放す」ことは予期していた。予期していたから比較的乗り越えるのが楽だったところもあった。(こういう記事とか「A Working Parent’s Survival Guide」 by HBR (2019年7月))

また、自分の行動をドライブする感情の存在を承認したり、そのさらに根底にある願いを自覚しておくことの大切さを頭で理解していたのも役立った。私にとっては、自分の仕事へのこだわりや、自分にとって(親としてではなく)個として社会とのつながりが持てる機会が手元からこぼれ落ちそうになるときにトリガーされやすいということが分かったし、彼には全く別のセットのトリガーがあったということもわかった。

過去エントリー:新生児ケアの時にコーチングのスキル・マインドセットが役立った話

過去エントリー:自分にとってのトリガー(trigger)を理解する

そんな、「自分の在り方」につながるような思考のフレームワークであるとか、それらが有益である、といった実体験が、30代いっぱいあったことが、ある種のレジリエンスとなり、自分が走り続けることを可能にしてくれた気がする。

でも、そういう事前準備があったから走り続けられたとはいえ、少し切り替えをするタイミングなのではないか、そういうことを考えるようになってきている。

過去3年の間に得たものの代わりに失ったものがあるに違いない。とか、過去3年に鍛えられた部分があった一方で全く鍛えられなかった部分があったに違いない、そんな気持ちが年末によぎったことも記憶に新しい。

昨年の秋にはこんなことも考えていた。

過去エントリー:「生産性のカルト」とスポンジ理論

そんな背景があってこその、今の課題意識。ちょっとDoingに偏りすぎたなー、切り替えをするタイミングかなーと。

What do I want - 私が欲しいもの

で、私が今欲しいものはなんだろうか。

抽象的だけれど、自分が今欲しいものは「Being面での成長をすること」。そして、将来のことを考え動きがちな時間をもっと「今にフォーカス(being present)する」ことに回していきたい

Strategy / courageous choice - 手に入れるために

そのためにはやるべきことは?手放すことは?

それはおそらく意識のみならず、身体レベルで変容が必要だと思うし、自分の時間の使い方を変えていかないといけないと思っている。

具体的には、過去3年の反動や反省も含めて、以下のようなことに向き合いたい。

  1. 睡眠という人間としてのタスク・使命に真剣に向き合う、タイムリーにこんなポッドキャスト(Oxford Neuroscientist Reveals How Poor Sleep is Destroying Your Health! - Russell Foster by The Ultimate Health Podcast)も流れてきたし、新著(L)も出たらしい。確実にRAS(解説)がすでに働いている。

  2. 定期的な運動。2022年11月から再開されたbarre、今は週一だけれど、何らかの形で35歳の筋肉量に戻したい。

  3. 呼吸に意識を向ける

  4. 前に進む系のインプットではなく、深める系のインプットに時間と意識をさく。具体的には年前半に Mental Health Literacy for Coachesをしっかり修了させ、CPTD (Certified Professional in Talent Development)も6月に受験する。

  5. 家族で旅行をする

  6. 引き続き子と遊ぶ、その時にもっと日本語を使う

  7. ブログ更新頻度を高め、内省とアウトプットの往復機会を確保する

今までの自分をドライブしてきた達成動機や貢献意欲などは引き続き自分の中に強くあるということを認識しつつも、長期的により良く・サステイナブルに何かを成し遂げたり、他の人たちに対して自分のありたい状態で居続けるためには、今ここで一旦スローダウンして自分の中の基盤を強化していくのが大事な気がする。

そんな感覚的な想いで決めた2023年の抱負。

今年もよろしくお願いします。

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