Tomoko Matsukawa 松川倫子

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2月29日という振り返りのきっかけ

4年に一回のうるう年。英語ではleap yearという特別な年が今年もやってきた。

といっても、日常を過ごしている中では、ほぼ全く意識することのなかった、このことを、「PRESENT 4229」というサービスが思い出させてくれた。

「PRESENT 4229」というサービス

2012年から開始している「PRESENT 4229」とは、うるう年の2月29日(日本時間)というその日1日だけ利用できるサービスで、4年後の2月29日にメッセージを予約送信することができるサービスだ。

サービス自体は一人のクリエイターの方が開発し運営されているもので(すごい!)Webサイト https://uruudoshi.com/ をみると、2012年のサービス提供開始から、集まったメッセージ数は500、2,600、13,500、そして70,000(2024年の速報値)と伸びているらしい。

私はこのサービスの存在を、2020年のコロナの直前に初めて知った。

そのおかげで、普段意識することのない時間軸で思いを馳せる・想いを言葉にするきっかけをもらったのが今年の2月29日だった。

2020年の自分が送ったメッセージ

日本時間の2月29日、東海岸にいる私の2月28日の夜9時半近くに、突然受診箱に入ったメッセージ。表題は「 [PRESENT4229] メッセージ送信完了のお知らせ」とある。その30分後に は「 [PRESENT4229] 4年後の自分へ」という表題のメールも届く。

そのタイミングで、なんだろ、これ?(スパムじゃないのかも)と思って開いたら、2020年に自分が書いたメッセージたちだった。

自分に送ったものが一つ、パートナーの彼に送ったものが一つ、親に送ったものが一つ。そして妹に送ったものが一つ。

特に自分自身に送ったものにグッときた。

2020年の2月29日。コロナの話はまだニューヨークでも大きく取り上げられていなくて、その後起きることなんて全く想像していなかった当時の自分。

妊婦として生活していた自分の元に、たまたま日本から母が訪ねにきているところのタイミングで皆で一生懸命メッセージを書き合っていた夜だった。

読みながら当時住んでいた小さなマンションの部屋のシーンが目に浮かび、懐かしくなる。

当時の自分の最大の興味関心は生まれてくる子供と、数日後にやってくる新しい部下のこと。Acumen、コーチェット、ウィルシード、ポッドキャストのedamametalkやコーチング、というキーワードが並んでいる中で、健康であることや、家族円満でそれぞれが生き生きと過ごすことができていることへの感謝の気持ちが綴られていた。

アメリカに2021年以降も残れるかな、というのも今は気になるけれど、多分大丈夫。

と、未来の予想・自己暗示も、笑。

あれから4年。

2024年の今

4年という日々は長いようであっという間だ。

4年前に記していたキーワードの中で今も残っているのはコーチングぐらい。

今はもう少し違うことが浮かんでいる。コーチング、メンタリング(UNICEF)、起業アイディア(日本人女性)、転職活動、子供との遊び、#まなびのはなし、ikura。それらも1年後には色々と変わっているかもしれない。そんなものである。

この4年の間に自分の中高時代大変お世話になった部活のコーチは亡くなってしまったし、先日父の叔父も亡くなった。仕事を辞めて新しいフェーズに入った人も、居住国を変えた人、パートナーを見つけた人、関係を深めた人、子供を迎えた人・産んだ人もいる。

過去4年にコロナが大流行して、世界がひっくり返ったけれど、多くの人にとっては既にnew normalが続いていて、日々は一見穏やかにも見えている。想像していなかった形で日本円の相対価値も変わったし、日本株は史上最高値をつけたりもしている。

自分自身のことでいうと、今は半年先のことすらわからないという人生稀な状態にある。

自分自身の住んでいる場所はもちろん、この国の大統領が誰になるのか、というレベルでもわからない。

一方で、4年という時間で変わっていないものもたくさんある。

3歳の子供は元気に成長してくれている。そして家族は相変わらず円満・健康で生き生きと過ごすことができている。

そんな不思議な4年という長さ。

4年後の自分はどういう状態で、どういう環境下で、2024年の2月29日を振り返るのだろうか。

記録に残しておきたいnoteの記事二つ

そんな自分の未来志向・振り返りモードがactivateされていた状況で目にしたこれらの記事を将来の自分のためにも置いておきたい。

一つは塩谷舞さんが35歳のタイミングで今年書いたもの。もう一つは36歳の誕生日のタイミングで藤代健介さんが書いたもの。

彼らとの出会いや縁はそれぞれ全く異なる形で自分に訪れたのだけれど、それぞれがこういう記事を、今のタイミング(私も色々と模索しているタイミング)で出してくれたこと、そういう巡り合わせがありがたい。

色々な人が世の中にはいるけれど、私は、彼らのような人たちが好き。彼らのような人たちに勇気をもらう。

色々考えながら、抱えながら、自分の声に耳を傾けながら、その時その時、自分が信じた道を歩いている。その在り方や歩んでいる軌跡を見て人が集まってくる。

本人が周囲に(無自覚かもしれないけれど)与えているもの。そして周囲が本人たちに与えているもの。そんなエネルギーの循環を感じて、自分自身温かい気持ちにさせられている。

「お元気ですか?31歳の私です。」by 塩谷舞(mai shiotani) ーこちらは全部読むには購入が必要です

”スパムかな? と思ったけれど、開いてみると確かにそれは31歳の私が書いた文面だった。

..

詳細をお見せするにはあまりにもセンシティヴではあるけれど……お手紙の概要と今の私からのお返事(ツッコミ)を載せていこうと思います。” - 本文より

36歳の人生観|10年越しの再出発 by 藤代健介

“「こんな歳にもなって、何をやっているんだろう」と頭には自分をジャッジする声がこの一年鳴り響いていた。


しかし、ハートの小さい声に耳を澄ませれば「信じて進め!」といつでも自分を奮い立たせる。ハートは、社会や世間に捉われずに、自分の本当の願いを教えてくれる。 

恐れはある。常にある。

しかし、そこにブレイクスルーがあるとハートが教えてくれる。
だからこそ、恐れに向かっていく。
そんな36歳の始まり。10年越しの再出発。” - 本文より

41歳の自分は4年後は45歳。

4年先の自分は今の自分にどういう声をかけるのだろうか。

今の時期のことをどう語っているのだろうか。

個人的に楽しみな気持ちでもある。

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