Tomoko Matsukawa 松川倫子

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4歳の息子から学ぶ人生の楽しみ方

うちには、4歳になったばかりのextrovert(外交的な)ボーイがいる。extrovertは、他者と関わることでエネルギーを得るタイプの人のことで、私もintrovert < extrovertの人間だ(2008年に受けたMBTIではENTJだったし2017年に受けたKeirsey Temperament SorterではENFJだった。

息子がEとIの両極のどこらへんにいるのかは分からないけれど、2歳を過ぎた頃から公園デビューし他者とたくさん関わりながら成長している我が子をみて、自分が感じていることを忘れないようにまとめてみる。

これが彼の性格特性なのか、成長のフェーズによるものなのか、または「男の子が遊ぶ」とはそもそもこういうものなのかが分からない。分からないけれども、彼の、「遊び」に対する真剣な向き合い方から彼は色々なことを学んでいそうだな、と感じるし、それを見ながら自分自身も色々な気づきを得ることができていて面白い。

彼の「遊び方」をみていると、ざっくりいって、息子の「強み」はこんな感じにまとめられるのかも、と感じている。

  • 拒否されたらどうしよう、を恐れない

  • イマココに集中し思いっきり楽しむ

  • 仲間を見つける

  • 観察する(感情、アイディア、人間関係)

40代の自分が色々身につけてしまったがために自然に必ずしもできないことを彼は自然体で行う。拒否された経験もまだ少ないし、色々な余計なことやシナリオ(what if..)を想像する訓練もまだ浅いからか、基本的に「(精神が)強い」(と私には見える。鈍感さを備え持っている、とも言える)。

日々、色々な公園で、または有料の室内プレイルームなどで、他の子供達(同世代〜1-3歳年上くらい)と遊ぶ(または遊び仲間になろうとする試みをしてみる)彼。

それがうまくいき、初対面の別の子とすっかり意気投合していく様子をみているのも面白いが、彼が自分より年上ですでに仲良しグループが形成されている中に入っていこうとする姿勢もなかなか興味深い。

相手側が「なんだ、このおチビは?」という空気になっていても、息子は気にしない、笑。みんながなんらかのルールに基づいて"play" しているエリアの周りを自ら惑星のようにぐるぐる走り、声がけを一緒に見よう見まねでやることを続けていく間に、気づいたら仲間に入ってて、皆で大笑いしながら走り回っていることが少なくない。

そういう時は受け入れる器のある、見ず知らずのお姉ちゃん・お兄ちゃんたちや、そういう性格に育ててくれた彼らの周囲の大人たちに心の中で感謝しつつ、「細かいことを気にせず、皆でこの場を楽しんじゃえ」オーラが出ている子供たちの放つ声やエネルギーを受けながら、こっちも楽しい気持ちにさせてもらうこととなる。

また、よく見てると、うちの子の、「一緒に遊ぶ相手・グループの狙いを定める」プロセスも結構面白くて、積極的に距離を狭め、輪に入っていって、一番背が低い存在ながら、周りを見上げながら「i have an idea!」とか「let’s go everybody!」とか「yes!」などとりあえず叫んだりしている。見ているこっちとしては少しハラハラするのではあるのだけれど。

そんな彼のトライアンドエラーの試み。多くの場合は「フォロワーなきリーダー」のままになることも多いのだけれども、これも何度かやってる中で声が拾われたり、いつのまにかゲームに参加させてもらったりして、全員で笑ってるのをみてると、「リーダーシップを発揮するのに、許可を待つなどは不要なんだな」と思わされたりする。

相手の年齢、体格、通っている学校、ケアテイカーが誰か(実の両親、祖父母、ナニーさん)、肌の色、人種などはいつもバラバラ。一度はスペイン語しか話せない兄弟と大はしゃぎで遊んでたときもあった。

置かれた環境内で「イマココ」を他者とad hocに楽しむスキルが4歳児の中でスクスクと発達しているのを見ながら、彼から学ぶものが多いな、と思ったりする、41歳の夏。