4年目の「311」はNYにて
今年の3月11日は水曜日。ニューヨークでその日が日本にとってどういう日だったかを思っていた日本人以外の人は何人いたのだろう。
アメリカに住んでいる多くの人にとっては3月19日にリビア内戦に介入したことのほうがきっと印象に残っている、そんな月だったと思う。米英仏を中心とした多国籍軍がカダフィ政府軍への空爆を開始、そのニュースが紙面を飾り、東北の震災のニュースは紙面の中心から外れていったと当時を知る日本人の人は言っていた。
普段は米国外で起きていること(とはいっても主に自分達の関わっている南アジア、東西アフリカが中心)に比較的敏感な今の組織の同僚にとっても3月11日は普通の日だったようで日中オフィスで東北の事を聞かれることは一度もなかった。
今年は昨年と違って三部作構成。
ジャーナリストと教育者。一見共通点がなさそうな二人だけれど、その対談では共に「客観視すること」と「主観を入れながら関わること」のバランスの難しさ、現地に行ってそこにいる人達のストーリーに耳を傾けるということの大切さについての気付きを共有してくれた。
P.S. 4月7日はWorld in TohokuのMioさん、Lalitpurの麻衣ちゃんが登場。
アメリカに住んでいる多くの人にとっては3月19日にリビア内戦に介入したことのほうがきっと印象に残っている、そんな月だったと思う。米英仏を中心とした多国籍軍がカダフィ政府軍への空爆を開始、そのニュースが紙面を飾り、東北の震災のニュースは紙面の中心から外れていったと当時を知る日本人の人は言っていた。
普段は米国外で起きていること(とはいっても主に自分達の関わっている南アジア、東西アフリカが中心)に比較的敏感な今の組織の同僚にとっても3月11日は普通の日だったようで日中オフィスで東北の事を聞かれることは一度もなかった。
Consortium for Japan Reliefの3年目イベント
その日仕事が終わって向かったのはコロンビア大学教育学部(Teachers College)の一教室。Consortium for Japan Reliefという学生団体が主催していたイベントがあったから。2012年からこの時期に毎年イベントを企画主催していた彼らの三年目の今年のテーマは「Reimagining Japan Post-311」。主催者が友人だったのもあるけれど、スピーカーの一人が去年のイベントにいて、もう一度彼の話を聞きたかったからというのもある。今年は昨年と違って三部作構成。
- “Expanded Truth”: Preserving the Lives of Tohoku Through Film and Autobiography(3月11日)
- The Role of Social Entrepreneurship in Post-Disaster Recover Efforts(4月7日)
- Long-term Health Issues: Fukushima, A Case Study(4月21日)
その第一回となる3月11日はJakeとPatriciaが登壇。最初のスピーカーのJake Price(フォトジャーナリスト)は昨年のイベントにも来ていたフォトジャーナリスト。またコロンビア大学の博士課程のPatriciaは(発表の途中で気付いたのだけれど)大学時代の先輩の親友で、一度東京で会った事のある人だった。Patriciaは会津若松市の学校の教員の方々との対話を通じて相手のことや相手の教育現場でのニーズなどの研究を進めている。
ジャーナリストと教育者。一見共通点がなさそうな二人だけれど、その対談では共に「客観視すること」と「主観を入れながら関わること」のバランスの難しさ、現地に行ってそこにいる人達のストーリーに耳を傾けるということの大切さについての気付きを共有してくれた。
Jake Priceのプロジェクト
当日はJakeが今取り組んでいる「4年間の現地の人とのやりとりの集大成」の一部を鑑賞。このプレビュー版の映像に登場するのは小高町(今は南相馬市)のコバヤシトモコさん。ココから見れる。
また、少し前に彼はUnknown Springという「東北地方復興の記録をつづるアンソロジー・プロジェクト」作品を創っている。Unknown Springのビデオは全て4分以下。宮城県名取市(閖上町)で撮影された写真達。地震発生48時間後にはNYから東北に向かっていて、現地の人と寝食を共にして過ごしてきた時間に撮られた彼の写真は現地の人にとても近く感じる。
彼は先日も言っていた。"People tend to define that region by its disaster.. but should define them not as victims but as people with hard time who also have deep respect for its heritage " そして"We should look at the hope, what do they have to offer, what they have inside" - - - 彼が言っていたことは普段「途上国」と言われる地域に接する仕事をしている私達が社内で大事にしている考え方とあまりにも共通点が多い。
Jakeについての記事を一つ発見。Q&A With the Creator of “Fukushima: The Eternal Season”(PBS.org、2014年9月)On my first trips to Fukushima〜からはじまる段落には彼が初めて東北に足を踏み入れた時(数ヶ月滞在)の様子が描かれてる。毎朝近くの山へ散歩にいき、そこで鳥のさえずりに耳を傾けた時のこととか。本人と話したから尚更そのイメージが湧いてくる。
”If you have the heart andyou can find a way. If you lack those things money is meaningless. It won’t help you tell a meaningful story.” - quote from the article desire then
"I hope that audiences come away withPatriciaとの対談のときにきっぱりと「僕は福島に対して客観視はできていない」と言っていたけれど、PBSとのインタビュー記事でも相当の「福島愛」が伝わってくる。既に震災前からも世界各地でフォトジャーナリストとして活躍していた彼にの何かのスイッチを「福島」は押してしまったようだった。日本人であり、福島に祖父母のいる私以上に福島に近い存在のJake。彼の最新作品は今年の前半には出来るはず。今から楽しみ。of what Fukushima is like and a deeper appreciation of what’s precious in their own lives. Because of this industrial disaster we’ve lost something really precious on this planet, namely the preserved nature that Fukushima was so famous for. Its mountains are astounding, so very soulful." - quote from the article truer sense
P.S. 4月7日はWorld in TohokuのMioさん、Lalitpurの麻衣ちゃんが登場。