5年ぶりに「ニューヨークで家探し」
最近、5年ぶりに不動産探しを始めました。今の所はとーっても快適で、夢のような環境なので、「もし良い物件があれば」という緩い感じではありますが。
前回本格的に物件探しをしていたのはニューヨークに来てから数ヶ月というタイミングでした。「ニューヨークで家探し」という洗礼というエントリーを書いたくらいかなり疲弊したプロセスだったと記憶しています。現地にもある程度慣れている今回は前回とは少し違うプロセスを踏んでいます。もちろん今はまだ検索・検討フェーズで契約までたどり着けるかわかりませんが、今回の体験も備忘用にまとめてみました。
前回使ってみた以下の二つは今回はパスしています。
今回の私の要件はこんな感じです。
譲れない度 ☆☆☆
ちなみにこのメール、頻繁に使うことになるので(不動産を探している時期だけ)自分のプライベートのものではなく別のものの使用をお勧め、そのために新しいgmailを作ってもいいかと。ブローカーによって次のどちらかの形で返事がきます。
待ち合わせ場所、時間を決めて当日約束の場所で待合せ。売り手市場のニューヨーク不動産なので指定された内覧日に行って見ると他に数組同じ物件を見に来ている人たちと鉢合わせすることもよくあること。
オンラインの情報では分からないことをここではチェック。ブローカーは余計なことは言わない人が多いので、聞きたいことはチャッチャと聞くべし。
サイトに載っている情報はStreeteasyに比べたら少ないと感じるときもありますし、メルマガから物件リンクを開く時のUXもあまり便利とは言えません。なので前述のサイトと何が違うんだろう、という印象だったのですが実際にTriplemintのブローカーに会ってみたら印象が変わりました。サイト上の情報がそこまでなくても、ブローカーたちが同等の不動産情報を握っていることがほとんど。契約を急かす他のブローカーに比べて情報の透明性を大切にするこちらのブローカーの方が良心的な印象を与えます。
それには:
書類審査が通ると大体最初の月の家賃分、また追加のsecurity deposit(物件によりますが、1ヶ月の家賃のことが多いです)その他各種手数料(場所によってはペット一匹につき一度きりの支払いが発生する場合も)の小切手を求められますので残高要チェック。
と、今のところの学びはこんな感じですが、もしどこかと契約できることになったらまたそれもどこかにまとめます。
前回本格的に物件探しをしていたのはニューヨークに来てから数ヶ月というタイミングでした。「ニューヨークで家探し」という洗礼というエントリーを書いたくらいかなり疲弊したプロセスだったと記憶しています。現地にもある程度慣れている今回は前回とは少し違うプロセスを踏んでいます。もちろん今はまだ検索・検討フェーズで契約までたどり着けるかわかりませんが、今回の体験も備忘用にまとめてみました。
StreetEasyを活用して相場・現状をまず確認
5年前は複数の情報源を渡り歩きながらオロオロしてたわけですが、今回はStreetEasyにほぼ一点集中しています。更新頻度とカバレッジの広さでダントツなのでそれだけでも十分検討する物件が手元に集まるからです。前回使ってみた以下の二つは今回はパスしています。
- 日系不動産の情報:なんとなくですが物件の数や更新頻度ではなく以下のような人たち向けのきめ細かいサービスを売りにしている印象で、自分はどちらにでも当てはまらなかったので、今回は使いませんでした。
- 英語で現地のブローカーとやりとりができない人たち、できれば直接やりとりしたくない人たち
- 駐在員など予算にゆとりがある人たち
- Craigslist:前回はニューヨークにあとどのくらいいることになるかも不透明、正社員でもなく中期的な収入も不安定などと不動産をこの街で借りるときに乗り越える必要のあるハードルがいくつかあったのでCraiglistをみていました。今回は年単位の契約ができる状態なので(ビザあり、正社員の仕事 [年収] あり、など)見ませんでした。(一応ブローカーを通したくないという大家さんがたまに直接掲載していることはあり、Streeteasyに出てこない物件なども出てくるみたいですが)
気にしたポイント〜ニューヨークの不動産賃貸物件
日本では「綺麗な物件」に住むのはほぼ当たり前な生活をしていた自分ですが、自分のような一般ピープルの人間の予算でニューヨークで物件を探すと、東京で体験していたような物件は皆無だ、とは前回痛感しています。なので今回は最初から色々な制約がある中で自分が譲れないこと、譲れるかもしれないことをはっきりとさせていました。今回の私の要件はこんな感じです。
譲れない度 ☆☆☆
- 場所:ニューヨークといってもエリアによって雰囲気はかなり異なります。自分はその中でも「このエリアがいいな」というのがあって、それを出発点に物件探しをしていました。むしろ地域が絞られていないと無限に候補は出て来るので内覧も含めかなりの体力気力を使うことになりそうです
- 通勤:今のチームの大半が米国外にいることもあり、オフィスに9-6時でいく必要は滅多にないのですが、徒歩圏に住んでいる今からの変化があまりにも大きくても・・ということでdoor to doorの通勤を40分以内と設定してみました。家から最寄りまでは徒歩10分以内を希望。
- ペット可:猫OKが必須
- 予算:日本円に換算したら港区の2BRでも余裕で住めるんじゃないかという予算でも、ニューヨークではせまーいStudioが中古の1BRである可能性が高いという現実。上をみてもキリがないので現実的なところで予算の上限を決めました(参考:StreetEasy社が発行したNYC Rent Affordabilityの記事)
- 洗濯機:ニューヨークでは高価格帯の不動産物件=洗濯機・乾燥機が室内に設置されている、という常識でここも東京の時の「普通」が普通じゃなくなる瞬間。多くの場合はドアマン付きのマンションでもビルの地下や同じフロアに共有洗濯機・乾燥機がおかれていることが多いのです。これらはin buildingと呼ばれ、部屋にある場合はin unitと書かれている。そして残念なことに室内はもちろんビルにも存在しない物件もあり。おかげで町中にスタバみたいな頻度でコインラウンドリーがあり、それらが宅配・ピックアップのサービスを提供している状況です。希望は少なくともin buildingで。
- エレベーター:ニューヨークでは普通に4F walk up(つまり階段で登っていくという意味)という物件がゴロゴロあります。エレベーターが当たり前なのはマンハッタンの中にある高層ビルの場合。わたしは今回はもう少しゆったりとした住宅エリアを見ていたので、エレベーター有りはむしろ少数派のエリア。一時帰国の度に大きなスーツケースを持ち運びしている人間としては、walk up 3Fとか結構きつい。かつ、そういうところは大体洗濯がin-unitであることはほとんどないので、エレベーターがないことはダブルできつい。ということで3F以上の場所にある物件ならばエレベーターを希望してます。
- サイズ:2ベッドルームを希望。 綺麗だなと思う場所は大体とっても狭い。モデルルームみたいな写真は素敵に見えても、実際に内覧するとどこに荷物を収納するの?みたいな場所もよくあるということも学習中。
- 自然光・風:これは物件に足を踏み入れた時の感覚重視。写真ではなかなか正確に伝わらないこの部分結構大事です。
- 自分にとっての優先度は低いこれら。StreetEasyに情報が載っているので、物件候補を整理していたExcelには一応入力していました
- 築年数(1900年前後のものから2000年代のものまで)
- ドアマンの有無
- 管理人が同じビル・近くに住んでいるかどうか
- ジム(といっても多くは一部屋にマシーンが色々あるタイプ)の有無
- ストレージスペースの有無
- 入居可能時期(これはブローカーと交渉可能)
- 表示されている家賃に何が含まれているか(水道代とかが含まれている場合もある)
気になる物件を見つけたら〜内覧をアレンジ
StreetEasyからはボタン一つで「この物件に興味があります」とブローカーに連絡することが可能。オープンハウスが近日予定されている場合もクリック一つで「希望」と意思表明すことも。その際、相手(不動産ブローカー)には自分の携帯電話番号とメールアドレスが共有される仕組みになっています。ちなみにこのメール、頻繁に使うことになるので(不動産を探している時期だけ)自分のプライベートのものではなく別のものの使用をお勧め、そのために新しいgmailを作ってもいいかと。ブローカーによって次のどちらかの形で返事がきます。
- メールアドレスに返事が来る場合
- 携帯にtextメッセージが来る場合
待ち合わせ場所、時間を決めて当日約束の場所で待合せ。売り手市場のニューヨーク不動産なので指定された内覧日に行って見ると他に数組同じ物件を見に来ている人たちと鉢合わせすることもよくあること。
オンラインの情報では分からないことをここではチェック。ブローカーは余計なことは言わない人が多いので、聞きたいことはチャッチャと聞くべし。
- (アマゾンなど)小包が届いた時、どのような場所に置かれるか(ドアマンがいない物件の場合)セキュリティはどのような感じか
- ビルはきちんと定期的に掃除・管理されていそうか
- ゴミ・リサイクルはどこにいつ出す仕組みになっているか(同じフロアにtrash shootがある物件もある、それが一番便利、でもそういう物件ばかりではない)
- テレビ・インターネットのサービス提供者はどれが使われているか
- 部屋の中でテレビが置ける場所はどこか(ケーブルの位置)
- 窓の外の景色はどういうものか
- 近所の人はどういう人が住んでいるか
- 今のテナント(直近のテナント)はどのくらい住んでいたか、なぜ去る事にしたのか
2018年11月末の追記 - Triplemintが安心かも
Streeteasyを通じて不動産ブローカーにつながった場合は最終的に相手に個人情報満載の資料と費用の小切手を渡す可能性が出てくるので、事前にオンラインで信ぴょう性や評判についての事前調査がお勧め。怪しかったりレビューが最悪だったり、と色々あります。詐欺にかかると個人情報流出リスクはもちろん、事前に知らされていなかった隠された手数料など金銭的な被害もあったりしますのでここのプロセス大事。
・・・と良心的なTriplemint(https://www.triplemint.com/ )のブローカーが教えてくれました。なんでもこの会社はイェール大学を卒業してマンハッタンで家探しをした時の経験をバネに二人の仲間が起業したという背景らしく。私も以前から存在は知っていましたが、実際にそのブローカーに会ってみて、創業時からある会社の理念やそれに忠実に組織文化を醸成しようとしている姿勢にとても好感が持てました。別にTriplemint特有の手数料があるわけではありません。
https://www.triplemint.com/about-usより |
サイトに載っている情報はStreeteasyに比べたら少ないと感じるときもありますし、メルマガから物件リンクを開く時のUXもあまり便利とは言えません。なので前述のサイトと何が違うんだろう、という印象だったのですが実際にTriplemintのブローカーに会ってみたら印象が変わりました。サイト上の情報がそこまでなくても、ブローカーたちが同等の不動産情報を握っていることがほとんど。契約を急かす他のブローカーに比べて情報の透明性を大切にするこちらのブローカーの方が良心的な印象を与えます。
使い方としてはStreeteasyでざっと相場や気になる物件を自分の中でリストアップしておいて、Triplemintのブローカーと会う予定が決まったら、「こういうのがいいんだけれど」というようにStreeteasyの情報を活用するのがオススメです。本当にさっさとTriplemintの担当ブローカーと数時間を一緒に過ごした方が早いです。お勧め。
内覧その後
本当に気に入ったものがあったら、ブローカーに審査の申請をする。競争が激しい町なので1週間以内で物件がなくなることも良くあること。申請においてはブローカーによって求められるものは多少違うものの、大体は以下のような感じ。書類審査が通らないと契約はできないので、まず第一歩は書類審査の準備。それには:
- 書類審査申請手数料:大体一人100-120ドルくらい、書類審査が通らなかった場合戻ってこない。物件によってかなり違うので要確認
- デポジット:500ドルくらい、これは書類審査が通った場合正式な敷金・礼金の一部に使われる 、書類審査で落とされた場合返却される。これはGood faith depositという名称で呼ばれることもあり、書類審査が通った後に自分たちの都合で契約をすることをやめた場合は返却されないので要注意。これは物件によってかなり違うので要確認
- 必要書類(契約者が二人いる場合は一人づつ以下のセットが必要)
- 申請書(雇用主、ソーシャルセキュリティ番号、現住所、年収といった基本情報を求められる)
- パスポートや免許証などのコピー
- 永住権や米国籍がない場合はビザのコピーも
- 現時点での職場からの雇用証明書(年収が記載されている)
- 直近の銀行口座明細
- 現住所を証明できるもの(電話代の請求書など)
- 昨年度の納税証明書(W-2という資料も)
- 直近の給与明細二回分
書類審査が通ると大体最初の月の家賃分、また追加のsecurity deposit(物件によりますが、1ヶ月の家賃のことが多いです)その他各種手数料(場所によってはペット一匹につき一度きりの支払いが発生する場合も)の小切手を求められますので残高要チェック。
と、今のところの学びはこんな感じですが、もしどこかと契約できることになったらまたそれもどこかにまとめます。