Informal Learning for Childrenでの密度濃い体験

1月7日から始まった授業で、Sesame Workshop について学んでいます。クラスの構成は大きく分けてインプットとアウトプットの2本柱。

Sesame Workshopは、セサミストリートを生み出した非営利団体(NPO)。その現場で働く専門家たちが毎回クラスに登場し、彼らが取り組んできた実践やその裏にある構造、思想、仕組みについて直接話してくれる、非常に贅沢な講義スタイルです。

[インプットパート]

毎回、Sesame Workshopの各部門の実務家たちが登場し、オフレコの事例も含めて、取り組みの詳細や背後にあるロジック、理念まで語ってくれます。一方通行ではなく、Q&Aやミニグループワークもあり、参加型の構成。

[アウトプットパート]

初日の時点で5人のグループがアサインされ、授業期間中に子ども向けの「informal learning」プログラムを設計し、提案するプロジェクトに取り組みます。

テーマやフォーマットに大きな制限はなく、2週間の講座の中で、授業から得たインサイトをふんだんに反映させた企画書と最終プレゼンを仕上げるという、かなり実践的なスタイルです

グループワークの密度

ランチ時間も、授業後の時間も、基本はグループディスカッション。まさに昼夜問わず、自分たちのプロジェクトに没頭し続ける毎日。

正直、かなりハード。

秋学期に「Group Learning」について学び、実践的な学びの深さを体感したつもりだったけれど、今回のグループワークはそれ以上の濃さと難易度。

ゼロから何かを創る という行為は、グループ学習の中でもっとも難しい。そう感じている最中です。

抽象度の高い議論の難しさ、価値観や前提、欲求や願望の衝突。それでも何かを一緒に生み出すという経験の中で、学ぶことの多さをひしひしと感じています。

私たちのチーム構成(+苦しみの理由)

私のチームは以下の5人。母語が英語ではないメンバーも2人、そして全員が「自分の意見をしっかり主張するタイプ」だったため、プロジェクトを進める過程はまさに産みの苦しみの連続でした。

  • アメリカ人・20代前半女性:南部と西海岸の両方で育ち、社会人経験3年。Teach for America 参加後、小学校教師に。

  • アメリカ人・20代後半男性:西海岸出身。ボリビアや中国で子どもに教えていた経験あり。

  • 中国とイギリスのハーフ・30代前半女性:東海岸育ち。アート教育分野出身で、ジュリアードでの教育経験も。

  • コロンビア人・女性:政府の教育省庁で10年以上の経験を持つ歴史学者。

  • そして私。

学びの手応え

肉体的にはかなりハード。でも、インプットからの学びと、アウトプットを通じた学びの両方が本当に濃厚で、得られるものがとても多い日々。

少人数・短期間・実践重視のこのスタイルが、今の自分にはとても合っているのかもしれない。

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