Acumenで職員として働きはじめて
9日振りの投稿。
なんだか一ヶ月ほど書いていない気がします。
ブログで正式に書いていなかったのですが、3月半ばからフルタイムで働きはじめました。昨年10月から貴重な経験と素敵な出会いをもらっていたQuipper社とはプロボノにシフトし、今後は以前からちょこちょこ手伝っていたAcumenというNPOで働きます。具体的には無料オンラインコース絡みの仕事とチャプターというボランティア組織のマネージメント・活性化のお仕事。
Acumenは「インパクト投資」セクターのプレーヤーといわれることの多い非営利団体。設立されて今年で13年目です。昨日自分の名刺も届き、ビザ申請の関係で9月末まではアメリカを出国することもできませんし、ここニューヨークで、Acumenのスタッフとして、しばらく根っこを下ろして生活することが続きそうです。
意識がちょっと変わった、働き方も変わった
契約社員で切り離されたプロジェクトをコツコツやっていた時期に比べると、フルタイムになった今、なんだかマインド面+物理的なアウトプットにおいて何かが大きく変わった気がしています。時間の使い方が変わりました。
具体的にいろいろあるのですが、例えば:自分の知らない、でもこの組織のしている分野において重要な事をたくさん学びたい、という気持ちを強く感じたり、自分にとっての新しい仲間となった人達の人となりや文化的背景をもっと知りたい/知らなきゃという気持ちが出て来たり、外の人と話す時も自分達の組織や自分がやっていることに対する示唆、アイディアのきっかけを前より意識するようになりました。
これは自分が比較的アウェーな分野に入ったからなのか(世界の貧困問題の解決をビジネスアプローチで、という組織なので、いわゆるInternational Development/国際開発の世界ですね、つい最近まで国連が提唱していたMDG [Millennium Development Goals]のことすらあまり分かっていなかったという状態からの出発点なので道のりはかなり長い・・ガンバリマス)、社内の一人一人のつながりが家族みたいな組織というAcumen特有の要因なのか、人が常に不足気味で一人一人の担当領域が広く、互いにシナジーも求められているフェーズにあるベンチャー組織だからなのか。または自分の性格なのか。よく理由は分かりません。
とにかく時間を忘れて業務時間中はアウトプットに追われる日々となりました。気付くと午後3時過ぎている、といったように。そしてほとんど全員6時に退社してしまうので(仕事が残っていても退社する、夜家でやる)業務時間中は高密度。
あまりにも色々やることが多くつまっているので、私も帰宅する頃にはヘロヘロで、あんまり難しいことを考えたくない日々になっています。
また以前はAcumenで時給制で働いていたので労働時間も少なからず意識していましたが、年俸制になったので一切気にすることもなくなりました。ニューヨークの生活が厳しいと感じ始めたら(今までの社会人人生で一番年収が低いですし・・)意識するようになるのかもしれません。
組織の雰囲気、「プチ外」からと「中」で感じるもの
組織の目標のために、部署の目標のために、各プロジェクトを前に進めるために、より良く成し遂げるために、より新しいやり方を模索するために、より深く学ぶために・・・・NPOに限らずsocial enterprise全体的によくあることですが、人が足りない、お金も足りない、だから自分がやらないと誰もやらない、誰も正しいやり方なんて分からないけれどとりあえずやってみて学んでいくしかない。そしてボランティアでも喜んで参加してくれる人たちと一緒にwinwinの関係を築き、維持しつつ前に進めていくしかない・・・・契約社員として去年の6月から触れて理解していた気になっていた企業風土ですが、やっぱり自分がその当事者になるとちょっと違うなと感じています。
Acumenのミッション:Changing the way the world tackles poverty that is about dignity, not dependence, and choice, not charity.
そのために、寄付金を募り(財団、一般企業、個人富裕層、個人など)、それをプールして、ビジネス/リーダー/アイディアに投資している組織です。投資先はアジアとアフリカと中南米。
今でも自分がこの組織に属していいのだろうか疑問・不安を抱えながらの出発ですが、学びながら、自分が出来る事を少しづつ広げることを意識しながら精一杯やっていこうと思います。まずは色々キャッチアップしないといけない。
証券会社を離れてもうすぐ4年。
人生何が起こるか、自分がどういう選択をするか、つくづくわからないものだな、と最近思います。
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