Tomoko Matsukawa 松川倫子

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恋愛、仕事、家庭と幸せと

類は友を呼ぶといいますか、または価値観が似たもの同士が惹かれ合って友達になるからか・・自分が近年親しくしている女子友達では「家庭と仕事の両立という課題に向き合っている」人はまだ少数派。

過去1年くらい、とても近い仲良しメンバーの数人が出産を経験しているくらいで、まだまだ多くの女子友達は結婚という人生の通過点の前にいる人が多いので、最近良く見るようになった日本語で書かれた「仕事と家庭の両立」系の記事を見ても、あまり実感が湧きません。

でも、こういうテーマに関する意見を色々見てて、自分が思うのは、恋愛でも仕事でも同じで、他人の言う「現状」や「あるべき姿」って、あんまりあてにしないほうがいいんだろうな、ということ。むしろ、それに惑わされて自分の持っている大事なものを失わないようにしなくてはいけないと感じたり。

「家庭」についてはよく分かりませんが、「恋愛」や「仕事・キャリア」についてはそうだな、と近年思うようになっています。

あと、実感していて興味深いな、と感じるのは「仕事・キャリア」に関してそう思っている(他人の設定する「あるべき姿」に惑わされないでいる)女性は多いのに、「恋愛」や「結婚生活」や「家庭」のテーマになると、周囲からの「期待値」に揺さぶられている人が多そうだということ。特に日本国内でその傾向はあるような気がします。

そんな日本という国の外での生活が長かった方が最近帰国され、連載記事を書かれているのですが彼女の 「ディズニープリンセスの自己発見と自己解放ー浦島花子が見た日本」が面白いです。
「もっとも、上記のディズニープリンセス達は約60年前にデビューしている。白雪姫は1930年代の作品だ。アメリカでも当時は、女性は男性の所有物だった時代である。プリンセスも選ばれたらNOも言わずについて行く。彼女達の気持ちは棚の上に上げられたままでプリンスにとっては大いにハッピーエンドなのだ。 
アメリカでも日本でも、今までどれだけ多くの女の子達がこんなプリンセスに憧れて、また男の子達もこれが幸せな結婚と思い込んで失敗をしただろうか。結婚すること、いや「結婚式」が幸せの最頂点となるなら、その後の人生は下り坂のみである。 
「愛があればお金なんて」とか「人生一度の事だから」という思いにつけ込む日本の結婚式ビジネスは金儲けがうまいと思う。あの歯痒いほどの演出は、見世物にされる新郎新婦もさることながら、見ている方も恥ずかしくなる程だ。
幸せの定義は人それぞれである。 
「人生一度の事」なのに、歩き方から拍手のタイミングまで型通りに演出された結婚式も、本人達が幸せと思うならそれでいい。欲しいものを手に入れるだけで幸せを満喫できる人もいれば、物質的なことよりも自分らしく生きることで幸せを追求する人もいる。他人のために働くことに幸せを見出す人もいるだろう。 
  (中略) 
そんな幸せ捜し中に、人生のパートナーが現れるもよし、現れないのもよしである。そして、結婚するもよし、しないもよしなのだ。 自分の中で決めつけて自身を縛り付け、場合によっては愛する家族をも締め付けてしまっているルールや思い込みがあるならば、そこから一歩踏み出す勇気を大人がまず持ってほしい。」(抜粋終了)
自分はこの考えにとても共感するのですが、この記事には書かれていない「仕事と家庭の両立」に関しても「自分の中で決めつけて」いる「ルールや思い込み」の存在が無視できないな、と感じてます。

ちなみに、パートナーとの健康的な関係構築に関しては 「Here's The Best Advice From A Single Guy Who Spent A Year Interviewing Couples」の記事が好きなのですが、そこには:
Self Love: The happiest couples always consisted of two (sometimes more) emotionally healthy and independently happy individuals. These people practiced self-love. They treated themselves with the same type of care that they treated their partner… or at least they tried to.

Emotionally healthy people know how to forgive, they are able to acknowledge their part in any disagreement or conflict and take responsibility for it. They are self-aware enough to be assertive, to pull their weight, and to give love when it’s most difficult.

とありまして。「independently happy individuals」。双方どちらか(または両方)が「happy」になるために必要な要素に「仕事」「働くこと」が含められているならば、「仕事と家庭の両立」というものは、それ自体が課題なのではなくて、パートナーシップの結果である「家庭構築」のプロセスの中で向き合うべき論点の一つにすぎないのではないかな、と感じます。

個人それぞれにとっての「幸せ」とは何か。「働くこと」が占める部分は?「家庭」が占める部分は?その姿はどういうものか・・・。そして二人の人間がそれぞれの考える幸せを持ち合わせて一緒につくる家庭。

色々な考え方があるトピックですね。自分も5年後とかにこのエントリ-を読み返してどう思うかが今から楽しみです。



人生は続く。


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