マンデラの命日とアメリカでのデモ

12月5日はネルソン・マンデラの命日でした。

私の会社の会議室の一つの名前はMandelaです。全部でNYオフィスには5つ会議室がありますが他はマハトマ・ガンジージョン・ガードナーRumiHafizです)

1994年に南ア史上初の全人種参加選挙を実施したマンデラ氏。他にもたくさんの影響を世の中に遺していった彼ですが、南アフリカが5日を迎えたころ、アメリカでは各都市で大規模なデモが繰り広げられていました。

Eric Garner事件でデモ運動が加熱するアメリカ

ファーガソンでのMichael Brownの事件の判決、Clevelandで12歳のTamir Riceが撃たれた事件、それに加えて夏にNYのStaten Islandで起きたEric Garnerの事件の判決結果。どうしてこのタイミングで、というくらい全てが矢継ぎ早に起きたところでした。

特にEric Garnerの件は黒人であるGarner氏が警官に首を絞められ、息絶えていく一部始終を撮影した衝撃的なビデオが流出したこともあり、もはや黒人だけでなく、白人も多く巻き込んだ大規模デモが、普段ならホリデーシーズンで買い物客や観光客でにぎわうはずのマンハッタンの中心部分を覆っていました。

今回の一連のデモは白人が「無関心でいる白人」を批判する声が聞かれたり、国籍問わず若い世代の参加者が非常に多かったというのもあり、昔から頻繁にあったような「白人(警官)の差別行為に怒る黒人達」といったものに留まらない何かを感じさせるようなものでした。

今後この動きはどこに行くのだろう。アメリカという国はどのようにして今回の件を乗り越えるのか。大多数の「無関心層」は動くことがあるのだろうか・・・「The opposite of love is not hate. It is indifference.」というようなフレーズを思い出します。

近いようで遠いような、微妙な距離感を感じつつ、身近に何かが起きていることを感じています。そして、改めてソーシャルメディアのもたらす力のすごさも感じています。

社内で同僚が共有してきたデモ更新のイベントページ。
「#ThisStopsToday: Justice for Eric Garner/End Broken Windows Policing」 5000人以上が参加するとここで表明していますね、「#STAYTURNT FOR GARNER TODAY!」これも4800人。

週末は天気が悪かったのと、とても寒くなったのもあり、そこまで大きな動きはなかったような印象ですが、今後何が起きるのか。NYPDの警官さんたちは忙しい師走となりそうです。

マンデラ氏のメッセージを改めて

マンデラの有名な格言には私が好きなものがたくさんあります。






教育学の人はこれ、好きですね


(おまけ)

AcumenのCEOであるジャクリーンはHuffPostに「Remembering Nelson Mandela」という寄稿をしています。マンデラの思想とAcumenの目指す社会の共通点が描かれていると思います。
「Our work at Acumen has been deeply influenced by President Nelson Mandela. At its core, Acumen measures poverty not in income alone but in terms of freedom, opportunity, dignity. 」
「Today, let us renew our commitment to tackling poverty, remembering his words that "overcoming poverty is not a gesture of charity. It is an act of justice. It is the protection of a fundamental human right, the right to dignity and a decent life."」
過去エントリ-:ファーガソン (Ferguson)の事件が今までと同じようで違うとこ
過去エントリ-;Being interestingではなくbeing interestedでいるために

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「内なるレジリエンス」について書かれた記事を読んで

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