Tomoko Matsukawa 松川倫子

View Original

「Be My Eyes(ビーマイアイズ)」アプリでのボランティア

私が好きで定期的に聞いている「独立後のリアル」というポッドキャストがある。

そこで、番組ホストのKeikoさんが体験談を紹介していたBe My Eyesというアプリを私も先日ダウンロードしてみた。

ビーマイアイズについて

ビーマイアイズは視覚障がい者や低視力者のために作られました。 このアプリは、視覚障がい者と低視力者と目の見えるボランティアのグローバルなコミュニティで構成されています。 ビーマイアイズは、テクノロジーの力と人々の絆を活用して視覚障がい者の人々の「目」になります。

リアルタイムのビデオ通話を通じて、ボランティアは、視覚障がい者と低視力者に、色を合わせることから、ライトが点灯しているかどうかを確認すること、夕食を準備することに至るまで、視覚的支援を提供します。 このアプリはiOSとAndroidのどちらにも無料でお使いいただけます - https://www.bemyeyes.com/language/japanese

視覚障がいがある、または低視力のユーザーの方がアプリを通して支援依頼をすると、アプリ経由でボランティアに通知がいき、対応可能なボランティアがユーザーとマッチングされる、という仕組みになっている。

とってもシンプルな仕組みだ。

ユーザーもボランティアも顔は画面上で映さず、名前も特に名乗らず(といっても名乗ってくださったユーザーもいた)、音声ベースでやりとりがはじまる。

ユーザーの方は見たい・読みたいけれども、見えない・読めないものがあるからアプリを立ち上げるわけなので、ボランティア側の私は「何を見たいのかな?読みたいのかな?」ということに耳を傾ける。

登録して10日が経過。5回ほどボランティアをする機会があった。

自分は日本語と英語でボランティア登録をしているけれど、マッチされたユーザーは皆日本在住の日本語スピーカーだった。時差があるからか、日本の早朝4時台に支援依頼があった時もあった。

体温計の表示を読み上げたこともあったし、調理器具のボタンを読み上げたこともあったし、DVD録画機能のメニューや番組一覧を読んだこともあった。少し天気の話とかを混ぜるゆったりとした時もあったし、読み上げが終わったら「どうもー!」っとサクッと会話が終わったこともあった。

ボランティアをする側の自分も、自宅でアプリを起動したこともあったし、子供を公園で遊ばせている間に座っているベンチの上で起動したことも、作業をしていたカフェの席で起動させたこともある。

自分の携帯電話に電話がいきなりかかってきてもピックアップすることが少なくなって久しいが(そもそも迷惑電話のほうが多いし、知り合いはほとんどがtextをする)Be My Eyesをダウンロードしてからは、そういう「想定していなかった時に通知がきて、他人とリアルタイムに音声で繋がる」という体験をするようになった。新鮮な体験だ。

今日の時点でボランティアは全世界に768万人。

2015年にデンマークでローンチしたというこのアプリ。携帯アプリが出たのは2017年。2020年にシリーズAで280億ドルを調達したらしい。今はこのアプリを引き続き無料でユーザーに提供できるよう"purpose and profit buness modelのも模索を追求している、と。

ぜひ頑張ってほしい。

日本語でこんな記事もあったので、興味がある方はぜひ。

メノコト「ボランティアとAI、2つのサポートで視覚障がい者を 助けてくれるアプリ「Be My Eyes(ビーマイアイズ)」」- 2023年12月

P.S. 「独立後のリアル」は「私の好きなポッドキャストリスト > "Good Vibes"カテゴリー」の中の番組のひとつです。