ニューヨークでも続ける長岡式酵素玄米との付き合い

目次

  1. 長岡式酵素玄米との出会い

  2. 酵素玄米と玄米の違い

  3. 長岡式酵素玄米の特徴

  4. 日常に取り入れてみて

  5. 酵素玄米を英語でどう説明する?


1. 長岡式酵素玄米との出会い

長岡式酵素玄米を初めて知ったのは、身体の良いものに対する情報収集&行動に貪欲な母がきっかけ。母は(私が覚えていないくらい前に)パセドウ病を患っていた時があったらしく、その時の体調管理の一環として取り入れ始めたらしい。

大学1年生で実家を離れ、海外に行き、その後日本に帰っても一人暮らしをしていた私の記憶にはすっかり存在していなかったこの玄米を、母がそれまで以上に薦めるようになったのは、私が37歳で第一子を妊娠・出産した頃だった。

その時はコロナ禍でもあり、日本に帰ることもできず、正直何がそんなに良いのか理解できなかったし、遠くからみていて「作るのが面倒そうだな、台所で場所取りそうだな」という印象だった。

とはいうものの、私の母は強い。

2022年の一時帰国中、私のスケジュールに「酵素玄米の炊き方を学ぶ講習会」が組み込まれていて、気づけば3ヶ月の一時帰国が終わる頃には、必要な道具や材料を購入し、10合のご飯が入る巨大ジャーをしょってニューヨーク行きの飛行機に乗っていた。

Nagaoka style fermented rice

3ヶ月の間、毎日実家で2歳の息子と私が酵素玄米を食べていたこともあり、「ま、いっか。身体にいいというならば」と思えた。それもきっと母の思惑通り。

こうして、狭いニューヨークの賃貸マンションのキッチンに不釣り合いな巨大炊飯ジャーが置かれるようになったのは、今から2年半ほど前のこと。

2: 酵素玄米と玄米の違い

それまでは、酵素玄米と普通の玄米の違いもよくわかっていなかった。

ニューヨークで作り食べるようになり、改めて調べてみると、酵素玄米は普通の玄米より発酵プロセスを経ることで、硬さが取れ、もちもちした食感になり、消化もしやすくなるらしい

アトピー持ちの私は、消化に負担がかかる玄米はあまり向いていないが、酵素玄米なら大丈夫なのかもしれない。実際、2歳児も普通に食べていた。

「発酵」がポイントなので、炊いた後すぐ食べるのではなく、数日間保温しながら熟成させる。発酵の過程でアミノ酸やGABA(γ-アミノ酪酸)などの栄養素が増え、消化吸収もよくなるとか。

つまり、すっかりなくなってから炊くのでは遅く、次の分を炊くタイミングを見極める必要がある。我が家ではたまに「あー、ご飯ないな」になることもあり、そんな時は白米を炊いてしまうことも。

3: 長岡式酵素玄米の特徴

そもそも、酵素玄米と玄米の違いすらわかっていなかった私なので「長岡式」がどう特別なのかも最初はさっぱり。

そんな時、福岡県の「ハレノヒ食堂」のウェブサイトを見つけ、それ以来、長岡式酵素玄米を人に紹介するときにはそのサイトを共有している。

”長岡式酵素玄米のために選び抜かれ、育てられた材料を使い、その製法は直伝でしか教わることができません。” - 「ハレノヒ食堂」のサイトより

まさに、そういうものらしい。

自分も一時帰国中に講習会に行った。無料だが、予約が必要で、埼玉県川越まで車で行く距離。詳しくは「長岡式酵素健康の会 本部」のサイトにある。

長岡式は、お米の洗い方から、小豆・サンナトリウム塩の使い方、圧力鍋の火加減まで細かく決まっている。全ては酵素の働きを最大限に引き出すため。

初期投資(講習会参加の労力や、器具購入、炊くプロセスの学習など)はあるけど、母の強い勧めのおかげで、私はそのハードルは超えることができた。

4: 日常に取り入れてみて

白米も好きだけど、炊飯ジャーを開けたらすぐ食べられる酵素玄米がある生活は、健康的な食生活が難しいニューヨークではありがたい。

おかずを用意して、酵素玄米と一緒に出せば「栄養が取れているはず」と思えるのも(正しいかどうかはおいておいて)精神的に助かっている。

体への影響は正直よくわからないけど、子どもも普通に食べていて、気づけば2年以上続いてる。第一子は、2歳の頃から取り入れたこの酵素玄米だけれど、第二子は妊娠前から自分が摂取しているので、妊娠中はもちろん、生まれた後の授乳生活にも取り込まれていくだろうから、それはそれでどういうことになるのか(別にABテストができるわけじゃないのだけれど)楽しみだったりする。

5: 酵素玄米を英語でどう説明する?

最近は、4歳児の親同士の会話や国際結婚の影響で、「家で何を食べているの?」と聞かれることが増えた。

それまでは”SPECIAL RICE”と言っていたけど、最近知ったのは、

"fermented brown rice with enhanced digestibility and nutrients"(消化しやすく、栄養価が高められた発酵玄米)

“It is a type of brown rice that has been cooked and then kept warm for several days to allow natural fermentation, which enhances its texture, flavor, and nutritional benefits.“ - Chat GPTより

と説明できるらしい。

確かに、発酵食品が注目されているアメリカでは、この説明の方が伝わりやすいかもしれない。英語圏では納豆やキムチやkombuchaといった発酵食品に対する注目がもともと高まっている機運もあるので、”fermented rice” という概念も今後もっと認知度が高まるのかもしれない…


結論:長岡式酵素玄米、作る労力さえ惜しまなければ、手軽に取り入れられるし、食生活の選択肢を広げてくれる。異国での生活を続ける上で、これからもマイペースに炊き続けていこうと思う。

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