ニューヨークでも続ける長岡式酵素玄米との付き合い
出会いは、母の影響
長岡式酵素玄米を初めて知ったのは、母の影響。
健康オタクと言ってもいいくらい、身体に良いものを日々探している母。
私がまだ覚えていない頃、パセドウ病を患っていた時期があったらしく、そのときに体調管理の一環で取り入れ始めたのがきっかけだったらしい。
大学入学と同時に実家を離れ、その後は海外、そして日本に戻っても一人暮らし。そんな私の中で、酵素玄米の記憶はすっかり抜け落ちていた。
再び母が熱心にすすめてくるようになったのは、私が37歳で第一子を妊娠・出産した頃のこと。
そのときはコロナ禍。帰省もできず、何がそんなにいいのか正直ピンとこなかった。むしろ「手間がかかりそう」「キッチン狭いし場所とりそう」という印象のほうが強かった。
でも、うちの母は強い。
2022年の一時帰国中、私の予定にしれっと組み込まれていた「酵素玄米の講習会」。
気づけば帰国期間の終盤には、道具も材料も揃い、10合炊きの巨大ジャーを背負ってニューヨーク行きの飛行機に乗っていた。
3ヶ月の間、毎日実家で2歳の息子と私が酵素玄米を食べていたこともあり、「ま、いっか。身体にいいというならば」と思えた。それもきっと母の思惑通り。
こうして、狭いニューヨークの賃貸マンションのキッチンに不釣り合いな巨大炊飯ジャーが置かれるようになったのは、今から2年半ほど前のこと。
酵素玄米って何が違うの?
講習を受けるまでは、酵素玄米と普通の玄米の違いすらよくわかっていなかった。でも実際にニューヨークで自分で炊いて食べるようになってから、いろいろ調べてみた。
どうやら、酵素玄米は、炊いたあと数日間保温して発酵させるのがポイントらしい。そうすることで、硬さが取れてもちもちに。アミノ酸やGABAなどの栄養素も増えるとか。
消化吸収もしやすくなるらしい。
アトピー持ちの私は、通常の玄米だとお腹が重たくなる感覚があったけれど、酵素玄米はそこまで感じなかった。
実際、当時2歳だった息子も普通に食べていた。
ただし「発酵」がポイントなので、炊いた後すぐ食べるのではなく、数日間保温しながら熟成させる。発酵の過程でアミノ酸やGABA(γ-アミノ酪酸)などの栄養素が増え、消化吸収もよくなるとか。
つまり、すっかりなくなってから炊くのでは遅く、次の分を炊くタイミングを見極める必要がある。我が家ではたまに「あー、ご飯ないな」になることもあり、そんな時は白米を炊いてしまうことも。
「長岡式」って、どう特別なの?
酵素玄米と玄米の違いもわかってなかったくらいなので、「長岡式」がどう特別なのかも最初はピンとこなかった。
そんなとき見つけたのが、福岡県の「ハレノヒ食堂」のウェブサイト。
それ以来、誰かに説明するときにはそのリンクをシェアしている。
“長岡式酵素玄米のために選び抜かれ、育てられた材料を使い、その製法は直伝でしか教わることができません。”
まさに、そういう世界観。
私も講習会に行った。埼玉県川越。(詳しくは「長岡式酵素健康の会 本部」のサイト参照)車じゃないとちょっと行きづらい場所。無料だけど要予約。手順がしっかり決まっていて、お米の洗い方、小豆、サンナトリウム塩、圧力鍋の火加減まで全部マニュアルがある。全ては酵素の働きを最大限に引き出すため。
手間はかかる。初期投資(講習会参加の労力や、器具購入、炊くプロセスの学習など)もある。
でも、母の強い勧めと、なかば勢いでそのハードルは飛び越えた。
結果的に、それでよかったと思っている。
日常に取り入れてみて
白米も大好き。
でも、炊飯ジャーを開けたらいつでも温かいごはんがある、という状態は本当にありがたい。
ニューヨークで健康的な食生活をキープするのって、なかなか難しい。
おかずさえ何かあれば、酵素玄米が主食にあるだけで「きっと大丈夫」と思えるのは、精神的にも助かっている。栄養がどうこう、というより「これさえあれば」的安心感。
第一子のときは2歳から取り入れた酵素玄米。
第二子の場合は妊娠前からすでに自分が食べていたので、妊娠中・授乳期にもすでに馴染みのある食事。
身体の反応が違うかどうかはわからないけど、なんとなく楽しみにしている自分がいる。
英語でどう説明する?
最近は、4歳児の親同士の会話や国際結婚の影響で、「家で何を食べているの?」と聞かれることが増えた。
それまでは”SPECIAL RICE”と言っていたけど、最近知ったのは、
"fermented brown rice with enhanced digestibility and nutrients"(消化しやすく、栄養価が高められた発酵玄米)
“It is a type of brown rice that has been cooked and then kept warm for several days to allow natural fermentation, which enhances its texture, flavor, and nutritional benefits.“ - Chat GPTより
と説明できるらしい。
確かに、発酵食品が注目されているアメリカでは、この説明の方が伝わりやすいかもしれない。英語圏では納豆やキムチやkombuchaといった発酵食品に対する注目がもともと高まっている機運もあるので、”fermented rice” という概念も今後もっと認知度が高まるのかもしれない…
結論:マイペースで続ける酵素玄米
正直、毎回きっちり炊いてるわけじゃない。
白米の日もある。作るのが面倒な日もある。
でも、作る労力さえ惜しまなければ、意外と手軽に続けられる。
異国の地で、自分と家族の体と心を整えてくれる小さな習慣。
これからも、マイペースに炊き続けていこうと思う。