Living in Peaceの対談ブログ(慎さん&乙武さん)

とても素敵な記事があったのでTwitterでつぶやく or Facebookで投稿する、だけじゃいつか流れてしまいもったいない気がしたのでブログに書くことにしました。

その記事はNPO法人Living in Peaceが発信している代表の慎さんが慎さんの「今会いたい人」と「これからの働き方・子どもの未来」について語るシリーズ。

既にTFJ (TFJ)の松田さん(前編後編)やライフネット社の岩瀬さん(前編後編)との対談記事が掲載されていますが、三人目は乙武さん。11月23日の時点で前編分が読めるようになっています。




前編

【前編】僕が教師になった理由、そして教師を辞めた理由

特に自分にとって印象的だったのは以下の部分。詳細や前後の文脈などはぜひぜひ本文をご覧ください。本当に素敵な対談記事だと感じます。

・「家庭での日々の親の態度」が子どもに与える影響/「家庭」と「子どもが抱えている問題」の密接な関係性/教師にとって悩みのタネ=時代とともにブラックボックス化してきている家庭/「子どもが幸せに育つ上で、親御さんが幸せであること、笑顔でいることがすごく大切なこと」▷これらは以前別の人が書いていた(HGSEの先輩卒業生です)記事を思い出す内容でした。「人生の9割は親の夫婦仲で決まる?」また、ハーバードが75年間かけて研究していた「What Men Need To Live A Happy Life」の結果も面白いです(「Triumphs of Experience」という本に結果が詳しく載っているそうです)

・「自己責任論をとなえる人にありがちなのは、自分は誰にも手伝ってもらってない、自分は助けてあげる一方だ、という思い込みだと思うんです」という話

・「同じ人間でも、できる時期もあればできない時期もあるんだ」という縦軸の概念の話

また、個人の自己肯定感がその人の「どれだけ努力できるかということ」にどう影響を与えるか、という冒頭にあった慎さんの考えと、中盤以降の対話にでてくる「僕がひどいことをされてもあんまり怒れないんですよ。この人たぶんなんか事情があったんだろうなと思い、そして、むしろ自分なりに分かりたいなと思う」という点も心底共感します。

今から後編が楽しみです。

後編

出ました!12月18日にこの記事を更新しました(上記は11月24日)。

【後編】愛情の基礎は「みんなちがって、みんないい」 自分を愛せる人が増えればもっと生きやすい社会になる

ここで自分にとって印象深かった点はこちら。前回と同じですが全文を読まれることをオススメします!以下は自分用のメモのようなもの・・。

・「子育てや教育って、子どもに対して『何をしたか』ということが注目されがちだけど、本質はそこではなく、結果的に子どもが『何を学んだか』『どう育ったか』ということなんじゃないかと思ったんです。」▷今設計しているSocial Impact Measurementに関するコースで繰り返し考えさせられたInput、Output、Outcome、Impactのフレームワークを思い出す。何をしたか、何が届いたかがInput、Outputだとすると、ここでいう何を学んだか、どう育ったかはOutcome、Impactよりの話のように感じる。

・「ほめるとか、動機づけるとかは「結果」では絶対にだめで、「プロセス」であるべき」「結果はいろんな要素に左右されるものだけど、プロセスは自分がコントロールできる」▷これも今教育系ベンチャ-でサービスのことを考えるときに良く思うこと。A sense of control on his/her own learningってすごい重要だと思うし、かつrecognizeされること(別に褒めるだけでなく、頑張っているのを見ているよ、だけでも十分な動機づけになる。100%に足りない部分よりも0%から上の部分を見るというか、glass half full(半分残っているのか、半分足りないのか)の考え方というか。

・「自分を愛する力は、結局他人から愛されることで身につく力だと僕は痛感するんです。他人から愛されることによって、人は自分を愛する力を身に付けて、さらにそれが他人から愛される力になるんですよね」▷Can't agree more。本当そうだと思う。大人になればなるほどなんか、雰囲気というか醸し出すものから伝わってくることが多い気がする、愛されてきたかどうか、自分を愛する力がある程度ある人かどうかって。

・「『となりの芝は青く見える』けれど、『となりもうちの芝を青く見てる』(笑)」

素敵な連載でした。
第四回がどなたになるか今から楽しみです。


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Mechanized Intelligenceの時代に一層大事になるタイプの人間

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