Japan Society主催の映画祭で「永遠のゼロ」を

先日も映画ネタのエントリ-「ブルックリンでみた日本人女性に関する映画 」を書きましたが、今回も映画つながりで。

ニューヨークにあるJapan Society(以前父がNYに単身赴任していたときに滞在していた場所の近所なので若干懐かしいエリア)が主催しているJapan Cuts 2014という映画祭。そこで上映されていた「永遠のゼロ」を先週の土曜日、「許されざる者」を昨夜観てきました。





まず「永遠のゼロ」。前売り券完売。でも、戦争モノはやはり辛かった。Japan Societyに向かう途中、エジプト系移民のタクシーの運転手の方と今イスラエル/ガザで起きていることについて話していた直後だったというのもあり、戦争というものが引き起こす、広範囲にわたる心理的&身体的に深刻な、影響がリアルに再現されているのを見るのは、如何に映画だったとはいえ、心苦しい体験でした。上映時間中はずっと緊張状態で、涙も随時ボロボロ。観る人を泣かせる仕組みがうまく組み込まれている映画でありました。

のほほんとした時代に生まれた自分なので、(映画独特のある程度の誇張があったとしても)このような形でほんの数十年前の日本がどういう状態であったかに思いを馳せる機会があったのは良かったなと思っています。

以前緒方さんの勉強会で「なぜあの戦争は起きたのか」という問いに彼女が真剣に向き合っていたことを思い出しました。日本が同じ過ちを犯さないようにするにはどうするべきか。グループシンク要注意・・・。(過去エントリ-:緒方貞子さん、NHKスペシャル番組、NYの勉強会で )とはいえ、この映画、アメリカ人の友人と観に行ってたらどういう感想になったのだろうかな、とは少しだけ気になりましたが。


そして、「許されざる者」。渡辺謙さん主演。1992年のクリント・イーストウッド監督・主演作品のリメイク。1992年の映画を観た方が面白かったのかな・・という感想。土曜の永遠のゼロより圧倒的にnon日本人の観客が多かった平日の夜。北海道の自然やそれに絡めた音響が素敵でした。が、自分にはちょっとグロテスクな描写が多く&ストーリーもちょっと好みの路線とは違いました。同じ渡辺謙さんの作品だったら「The Last Samurai」「Inception」が自分は好きです。


さて、このJapan Society、オフィスからも自宅からも遠いのですが、色々と面白いイベントが催されています。近日ローソンの新浪さんのイベントもあるらしく、10月には「East Asia on the Brink: What Japan Must Do to Assure Regional Stability」というイベントもあるようです。最近は自分が気にしているだけでも世界では台湾、香港、ウクライナ、パキスタン、ケニア、ナイジェリア、シリアと色々起きているので・・せめて、地元でのアジア地域において、日本の外交リーダーシップが真の意味でより強いものであればな、と思っています。


国家間の平和というテーマでは、大学院時代中国人の友達に紹介されたこのTED Talkを思い出しました。彼にはこのビデオを紹介され「Tomoko、僕たちもこれをやるべきだよ」と言われたのです(尖閣諸島の話題が注目されていた時だったのもあるので)が、実際学期末のバタバタで実施出来ず。HGSE時代の後悔の一つはそれかもしれません。



過去エントリ-:日本の外交(尖閣諸島のトピックから)
過去エントリ-:いかに自分のコミュニティが狭いかという話

昨夜帰り道に見たグランドセントラル駅
平和な日々に感謝

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