今通っている大学院のプログラム(もうすぐ折り返し地点)
早いもので、今月で大学院の1年目がすでに終わる。
参加しているプログラムの正式名称はExecutive Master of Science in Human Resource Managementというもので、簡単にいうと
組織の人材戦略・マネージメントに関わる分野で働いている・働こうとしている人向けの
実務への応用を意識した
ビジネススクールの中にある
プログラム。
私の状況を理解している人は知っていることだが、この、「人生2回目の大学院進学」という選択をしたのは、自分の人生における想定外の展開という流れの延長上に起きたことにすぎない。
40歳にもなって、生きているだけでお金が飛んでいく高固定費ワールドのニューヨークで、円安の中、少ない貯金を切り崩して自分に送金し続けていく状況は自分で書いてても結構独特だよね、と思うのだけれど。日々の2-3割くらいを学生として、4-5割を母として生活できる時期もそうそうないだろうと思ってあまり先のことを考えずに今は自分のできることにフォーカスしながら日々を過ごしている。
特に子供が2-3歳の時に毎日こうやって一緒に遊ぶことができるのもある意味相当恵まれているのでは、とすら最近は思うようになっていて、もはやその機会を得るための投資ではないかとも思うようになっている。
捉え方次第でどんなストーリーにすることもできる、相変わらずそんな人生を過ごしている。
関連エントリー:「捉え方によって事実が変わる」
大学院生活の折り返し地点が近づいたということもあり、改めてプログラムの学習目標を読んでみた。このプログラムでは参加者が以下のようなことを修得していくことを目指しているという。
Executive Leadership - 変化に対する高い適応力やイノベーションを生み出すために必要なリーダーシップスキル・マインド
will develop an entrepreneurial and growth mindset that prepares you to guide your organizations in the face of innovation and disruptive changes in the business and social environments
Human Resource Management Knowledge - 組織における人的資本に関わるプロフェッショナルとして必要なあらゆる知識
will develop advanced knowledge and expertise in Human Resource functions, including strategic workforce planning, talent acquisition, learning and development, diversity and inclusion, employee engagement & retention, employee relations, and total rewards
Executive Communication - 共通認識や行動に向けたコミットメントを高めるために必要なコミュニケーション力
will be effective communicators in both (1) oral and (2) written forms, as functioning as a human resources leader is dependent on developing shared meaning and commitment to action fostered through communication
Global Awareness - 多様性への高い感度
will be sensitive to differences in perspectives, institutions, and practices among business people from around the world as our global economy puts a premium on global business relationships, especially regarding people-management
Ethical & Social Awareness - 自然界を含むステークホルダーに対する影響力・責任に対する自己認識や倫理観
will develop clear understandings of the impact of their behavior; their responsibilities as business leaders to uphold ethical principles in their dealings; and the impact of their business practices on multiple stakeholders, including economic, social, and natural environments, as well as inclusion and diversity
P.S. ちなみにこの学習目標というのは、学びを届ける側としてはつくるのにも結構頭を使うものであり、職業柄つくってくれた人たちのことが頭をよぎってしまう。
プログラムの参加者として受講が決まっている授業のシラバスには、上記の5つのテーマとの重なりがどれくらいあるのかがそれぞれマッピングされている。そのくらいプログラムの全体設計において重要な北極星的な位置付けとなっている上記の学習目標。
これまで受けた授業は6つ。なかなか個別の授業のことをブログで整理する時間はできていないのだけれども、twitterの#ZicklinのEMSinHRM留学記で備忘録を流したり、できる限りブログで気づきをまとめたりしていきたいと思っている。
関連エントリー:競争優位性のある組織をデザインするための「整合性モデル」
人事って勉強するものなの?と個人的に思っていた部分もあるものの、私みたいに社会人経験を15年以上・人材開発畑を10年以上歩いたタイミングでの「お勉強」、多様な人財が混ざり合う米国・グローバル企業文脈での人事のお勉強は思った以上に面白い。
またフルタイムで働いている人向けのプログラム、10人というcohort basedのプログラム、公立の大学であるがゆえの多様性。10年前に体験した一つ目の大学院生活とは全く違う環境も今の自分には心地よい。
入学時は想像もしていなかったAIツールという学びの伴走者とともに過ごす大学院生活。残り1年とちょっと、色々満喫していきたい。
プログラムのホームページはこちら
今回のエントリーに関連する発信内容(ポッドキャスト #まなびのはなし より)