Promotive factorとRisk factor

Early Childhood Contextという幼少期の子供を取り巻く環境について学んで行く授業で最近あった自分の「Risk Map」を書き出す、という課題がありました。

Sameroff, 2010


自分の0〜6歳時のことを上記フレームワークで考え、整理し自分が一人の人間として成長・発達(身体的に限らず精神的にも能力的にも)していくプロセスにおいて
  • promotive factor(促すような働きかけをしてくれた要素)
  • risk factor(阻害するような働きかけのあった要素)
がそれぞれ何だっただろうかと振り返る課題です。
同じチームになった子や他のクラスメートには色々な「risk factor」と隣り合わせの環境にありながらしっかりと育っていった子も多く、そういう環境においてもcaregiver(必ずしも肉親であるとは限らないのでこういう総称が使われていた)の振る舞い(子供を取り巻く環境づくり、子供へのメッセージの発信の仕方)次第で子供の成長のあり方は大きく左右される、ということを再確認する機会になりました。

(同時に自分は他のクラスメートに比べたら恥ずかしいくらい平和で、守られ、恵まれた環境でぬくぬくと育っていたんだな、と再確認する貴重な経験にもまりました)

自分のPromotive factor

自分の幼少期のpromotive factorはなんだっただろう。

そういえば私は幼少期から色々豊かな経験をさせてもらったなあと、今振り返ってみて思います。母方の祖父母が二人とも教育者であったことも関係がありそうです。今の「自分らしさ」のルーツの一部は幼い時に体験したこういうところに少なからずあったのではないかな、と感じたいくつかのことについて以下にまとめてみました。

ニキーチンのおもちゃ

ちょっと前のブログで書いたニキーチンのおもちゃbyおじいちゃんの手作り。

そもそもニキーチンの知育玩具なんていう名前がついていたことは最近まで知らなかったのですが、記憶にはっきりと残っている立方体のカラフルなこちら。

グーグルで「ニキーチン、積み木」で検索するとたくさんの育児ブログ系があるので詳しく知りたい人は見てみてください。今となってはもうおじいちゃんいどうしてこのおもちゃを作ろうと思ったのかの理由は聞けないけれども、自分も自分の子供には将来これを作ってあげよう、と思います。
このような見本を見ながら形を再現しようとするのですが、
これがなかなか難しいのです

「はじめてであうすうがくの絵本」

そしてもう一つ私が大人になってからも思い出して「良かったな、あれ」と思ったのが「はじめてであうすうがくの絵本」セットです。

昨年大人買いしてしまった本の一つですが、つながりを発見する力(ルールを発見する力)、比較して違いを見出す力、問題解決する力、そんなことを無意識のうちに鍛えられる素晴らしい内容だったと記憶してます。



自由に表現する場

そして最後はお絵描き教室。とはいっても何かを正確に描写する系のアトリエ教室ではなくもっとフリースタイルな表現の場だった、下高井戸(世田谷区)にある中元先生のアトリエ

自分がアートやデザインに何らかの関係のある生き方を続けているのはここでの経験が実は自分が思っていた以上に影響しているのでは、とふと最近考えたりしています。

もう20年以上連絡を取っていなかったのですが、インターネットで先生の名前を入力してみたらアトリエの住所が分かったので感謝のお便りを書くことにしました。思いついたときにやらないとタイミングを逃してしまいそうなので。

先生へお便り書きました


それにしても幼少期のときに体験したことの中長期に渡る影響力。侮れないんだな、と、この授業で学んでいます。むしろ生まれる前のお母さんの栄養やストレスなどが子供の思春期以降に与える影響とか世代を超えてpass onされる要素があるとか、色々学ぶにつれこの世界の深さに圧倒されてしまいます。

もっと専門家の方の話を聞いてみたいエリアの一つです)
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