Project Light(ルワンダ)のドキュメンタリーが良かった
大学受験時、自分の第一志望学部は「心理学」でした。中高時代、単純に得意だからということで「理系」として履修科目を選択してましたが、アメリカの大学の受験プロセスには理系も文系も違いがなかったので、せっかくなら興味があるところに受験しよう、そんな感じでした。
受からなかったら一年日本で浪人すればいいや、という気持ちでアメリカの大学9校にとりあえず出願した時、8校は心理学部志望として出願しました。
そのくらい「人のココロとか行動」には興味があって、二年前に教育学修士を取得したばかりの今の段階でも、次に学ぶなら「心理学」「社会学」「経済心理学」「人類文化学」らへんかな、と考えるくらい。
そんな自分に最近結構大きなインパクトを与えたドキュメンタリーについて書き記しておこうと思います。3月の半ばに開催されていたNY平和映画祭(NY Peace Film Festival)というイベントで観た一時間の作品。題名は「Project Light: From Rwada to Newtown」(ココから鑑賞できます)。あの作品から得た衝撃や刺激は今でもたまに考えます。今の仕事に近いようで、重なってない。目指す世界は同じだけれどアプローチと対象層が違う、そういう取り組みだから尚更気になるのかもしれません。(あとはドキュメンタリーについて社内で共有したらCEOに逆に、どういうことが私達はできると思う?と長期の宿題をもらったからというのもあります)
人は他人と関わり合い、他人に何かを与える(または何らかのポジティブな影響を及ぼす)ことで癒されたり強くなっていくことがあるんだということを改めて考えるきっかけとなった映画でした。
一つ前に書いた「10のポジティブ感情」とのつながりについても考えさせられました。PTSDで声が出なくなってしまったり、鬱々とした日々を過ごしているような子達と、彼らが希望を抱くようになるまでの軌跡。
前回のエントリ-の中で「希望(hope)」に関して引用したもの:
「ほかのポジティブ感情が、安全で満たされた状態で生じるのに対し、希望は例外です。すべて思い通りに運んでいれば、希望を感じることはあまりありません。希望は状況が非常に悪いとき、ものごとがうまくいかないとき、結果が非常に不確定であるときに生じます。絶望や失望を感じてもよさそうな状況で現れます」「希望の感情の核心には『状況は変わり得る』という信念があります」「希望のおかげで絶望に押しつぶされずに済みます」(前回エントリ-より)
「絶望に押しつぶされずに済む」・・そこを乗り越えた時、人の心はどのように変化していくのか、周囲に影響を与えるのか・・そういうものが美しく、かつ率直に描かれているものだと思いました。
本当おススメです、このドキュメンタリー。
Project Light from Rwanda to Newtown - A Journey of Hope, Healing, and Possibility
参考情報:1994年におきたルワンダ虐殺について(Wikipedia)
関連エントリ-:
乱射事件から考える3つのこと(ドキュメンタリー内に登場しているNewtownでは小学校内銃乱射事件で26名が亡くなる事件がありました)